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令和4年度もありがとうございました

2022.11.17

木々は葉を落として草原全体は枯草色、曇り空は冬を思わせる、そんな景色の霧ヶ峰です。
昨日朝に降雪が少しあったのですが、直ぐに溶けて無くなりました。

茶色い草原と雪をかぶった山
〈草原と冠雪した八ヶ岳〉

本格的な冬を迎える前のこの季節、霧ヶ峰自然保護センターは11月15日で今季の営業を終了しました。
リニューアルした今年度は多くのお客様にお越しいただきました。

センター外観
<センター外観>
テラス
<テラス>

新設したテラスで休憩される方、体験型の展示を楽しんでいたご家族の方、センター手作りの塗り絵を塗って手渡してくれたお子さん、霧ヶ峰の自然について様々な質問や意見をいただいた方。

センターを利用していただいた皆様、本当にありがとうございました。

私たちは自然を大切にする気持ちとともに、「人」も大切にしたいと考え日々業務を行っています。
これは今回リニューアルした展示にも言えることなのですが、ここで新しくなった展示について少し紹介します。

センターは1973年、今から50年程前のビーナスライン開通後に開館しました。
開館当初から地形模型やパネルなどの展示はありましたが、当時の写真を見ると、現在は多数収蔵している動物のはく製が写っていませんでした。

センター内部
<開館当初のセンター館内>

年数とともに、哺乳動物や鳥類のはく製は少しづつ増え、キツネについては改修前に7体ほど展示していました。

改修にあたり過去の資料を調べてみると、あるキツネはセンターの近くで倒れ亡くなっていた個体(おそらく交通事故)を展示として活かすため、はく製にした旨が記されていました。
また、霧ヶ峰の草原に生きるキツネを、「霧ヶ峰について語る主役として使いたい」という職員の考えも別の資料に記載されていました。

キツネは状態が良く、かつての職員の思いが感じられた上記のキツネも展示用に選びました。
またキツネは、野生界では捕食者であり、かつ人間の生活に近いところでも生活しています。
そこで、人との関りについて伝える展示として別のキツネを使用しました。

キツネのはく製
<雑食のキツネは鳥なども捕食する>
キツネのはく製
<霧ヶ峰の草原に生きるキツネ>
キツネのはく製
<人が落とした物を口に入れることも>

他にも職員やボランティアの方が手作りした展示が好評だったので、できる限り展示しました。
関わった人たちの思いを無駄にしたくないと思ったからです。

展示全般的には、目線が高く読みづらかった文章の位置を下げる、振り仮名を振る、主要な文は英語表記を併用する等、配慮しました。
また、人によっては文字が読みづらい場合があるため、文字と背景の色のコントラストにも注意しました。

館内展示
<館内の展示>
展示パネル
<展示パネル>

霧ヶ峰のことを知りたいと思う全ての方が、きちんと情報を得ることができるようになっていれば幸いです。

センターは来年4月15日に開館予定です。
しばらくお休みに入りますが、来年度も皆様のお越しをお待ちしています。

初雪

2022.10.29

10月24日、25日の早朝に雪が降りました。

薄っすらと木々に付いた雪
〈園地の樹叢〉

薄っすらと積もった程度で直ぐに溶けましたが、近年霧ヶ峰で初雪を観測するのは11月頃。
いつもより早い冬の訪れにビックリです。

日中も気温が上がらない日が多いのですが、ここ6日間の気温は以下の通りです。

最高気温最低気温
24日13.2℃0.7℃
25日4.5℃-1.3℃
26日2.2℃-2.5℃
27日8.0℃-4.0℃
28日9.0℃1.2℃
29日11.0℃-0.5℃

霧ヶ峰にお越しの際はダウンジャケットや帽子、手袋など冬の仕度がおすすめです。
また、天候によってはスタッドレスタイヤやチェーンが必要になる場合があるのでご注意ください。

氷点下の日が増えてきましたが、そんな日に現れるのが霜柱。

霜柱
<センター前にできていた霜柱>

この日見た霜柱は、見た目は飴細工のように白く繊細で、触るとパキっと割れて触り心地も飴のようでした。
花々も広葉樹の落葉も終わり、残すはカラマツの黄葉を残すのみで、見どころが少ないように思われるこの季節。
ですが思わぬ雪景色や美しい霜柱などを見ると、冬の訪れを感じワクワクします。
自然はいつも贈り物をくれる、そんな気分にさせてくれます。

さて、真っ白になった富士山の他、北アルプスなどの高山にも雪が付いています。

富士山
<センターテラスから撮影した富士山>
北アルプス
<霧鐘塔から撮影した北アルプス>

澄んだ空気の日は、遠くの山々がいつもより近く見えるように感じます。
この時期は遠くの景色を眺めるのも楽しみのひとつです。
山の手前、霧ヶ峰の草原は一面のススキ原…。

このススキの中に鳥の姿を見つけました。

ノビタキ
<ノビタキ>

霧ヶ峰でおなじみの鳥、ノビタキは渡り鳥。すでに移動している個体もいますが、こんな風に出会えると嬉しいですね。

最後に、霧ヶ峰自然保護センターは毎年11月15日までの開館で、16日から翌年4月14日まで冬期休館となります。
今年度リニューアルしたセンターは、展示パネルや映像などが新しくなり、テラスも新設されました。
まだ来られていない方は是非、休館前にお立ち寄りください。

車山湿原のザゼンソウ

2022.04.15

今年は多かった雪。ですがあっという間に解けてだいぶ減ってきました。

雪が残る車山湿原
<車山肩から車山湿原を見下ろす>

この時期に車山湿原に来たのは、この時期に咲く植物の様子を見たかったからです。
何かというと、ザゼンソウ。
霧ヶ峰では雪解け後、真っ先に咲く花です。

雪解けの水に浸るザゼンソウ
<雪解け水に浸るザゼンソウ>

湿原をぐるりと一周すると、西側の方にたくさん見つけました。

小さいザゼンソウがたくさん咲いている
<小さなザゼンソウがいくつも>
ザゼンソウ
<外側の赤い部分は仏炎苞>

ザゼンとは座禅。僧侶や達磨のイメージからつけられた名前のようです。
小人たちの帽子のようにも見え、あちこちで姿をのぞかせていてかわいいです。

自然のものなので仕方ないのですが、どれを見ても内側の花の部分が良く見えず、そっぽを向いているようでした(湿原の中には入れません)。

たくさんあるのになぜ?!とちょっと不思議です。

ザゼンソウが咲いている湿原の表面はポコポコと波打っています。

たくさんのザゼンソウ
<湿原の表面>

車山湿原は高層湿原と呼ばれ、ミズゴケなどの泥炭が厚く積もった特殊な湿原です。
一年に一ミリというわずかな量が積み重なり、また、波打った表面は凸凹を繰り返しながら成長しているといわれます。

車山湿原の正確な年数はわかっていませんが、深いところで約1.5mあるため、長い年月をかけ今の姿になったことが想像されます。
ザゼンソウも春に現れては枯れ、また新たな世代に入れ替わり、ということを何度繰り返してきたのでしょうか。
誰もいない湿原で、ふと、長い時間を感じたような気がしました。

草にとまるノビタキ
<湿原にいたノビタキ>
大空を舞うトビ
<旋回するトビ>

湿原ではノビタキの朗らかなさえずりが響き、周辺ではトビが伸びやかに舞い、気持ちよさそうです。

霧ヶ峰にも春がやってきました。

車山湿原を歩かれる方は、足元が濡れないようにして、静かな春の霧ヶ峰を味わってみてください。

冬に感じるいきものの命

2022.03.13

今日は冬季巡回の最終日でした。
霧ヶ峰の八島ヶ原・踊場・車山湿原は、国の天然記念物として大切に守られており、積雪があっても許可なく立ち入ることはできないため、霧ヶ峰パークボランティアとともに啓発を行っています。
今日巡回した踊場湿原では、柵内にスキーの跡が一部見受けられました。

雪原に入り込むスキーの跡
〈踊場湿原〉

踊場湿原はスキーのメッカとして多くのスキーヤーに利用されていた場所ですが、天然記念物に指定された1939年以降、湿原内に立ち入ることはできません。

しばらく歩いていると、登山道は雪が緩んでいて多くの場所で何度も踏み抜いて大変でした。

人の足跡
<膝上まで踏み抜くことも>
キツネの足あと
<軽々と歩く動物の足あと>

右はキツネの足跡のようですが、体の軽い小動物は雪に埋もれることなくスタスタと歩いている様子が目に浮かびます。
では、二ホンジカのように大型の動物はどうでしょうか。

大きな足跡
<大きな足跡>

これは車山湿原で撮影したニホンジカの足あとです。
雪に深く潜りこんでも軽々と斜面を駆け上がる様子を以前に見たことがありますが、人間には真似できない跳躍です。

たくましい野生動物ですが、この冬は厳しかったようです。
積雪が多かったこの冬、二ホンジカは霧ヶ峰より標高の低い場所で食べるものを探していたようですが、何頭もの個体が息絶えていました。
最近の冬と異なり、厳しい環境下で過ごしていたようです。
しかし、亡骸は他の動物の食糧となり、新たな命につながります。
自然界を間近に見ていると、命の尊さを実感します。

さて、これは何でしょう。

枝からぶら下がったドライフラワー
〈天然のドライフラワー〉

枝からぶら下がっていて、ドライフラワーを飾り付けたような見た目がかわいいです。
リョウブの木ですが、よく見ると枝先には冬芽らしきものがついていました。
暖かくなるころには、このドライフラワーは落ち、芽吹いてくるのでしょう。
季節は知らない間に冬から春へと少しずつ歩みを進めているようです。

積雪たっぷり

2022.02.27

今年は積雪が多く、センター周辺では1m以上雪が積もっています。
気温が上がると解けてきますが、新たに雪の降る可能性もあります。

センターHPのおしらせにも掲載しましたが、伊那丸富士見台付近で雪崩が発生し、霧ヶ峰の中で諏訪~茅野間の通行ができません(2/27時点)。

散策マップに載っているとおり、登山道でも雪崩が起きやすい場所があります(車山山頂から車山肩にかけてなど)。
気温が上昇すると雪崩の危険性もありますので、登山をされる方はご注意ください。

さて、昨日八島ヶ原湿原周辺の巡回を行いました。

八島湿原
(雪に覆われる八島ヶ原湿原)

湿原の周囲を囲む木道が雪ですっかり見えなくなっていました。
歩く目印になっているのは、秋に霧ヶ峰パークボランティア、行政職員、センター職員で設置した竹竿で、散策される方が天然記念物に入らないように目印としたものです。
湿原内を横断しているのはウサギやキツネの足跡のみ。人が歩いた踏み跡は無くほっとしました。

雪原とキツネの足跡
〈湿原内を横断するキツネの足跡〉

こちらは湿原の先にある丘。なぜ波打っているのでしょう?

雪に覆われた丘
〈真っ白な丘〉

ここは御射山遺跡の土壇です。
中世、この場所に武士が集まり祭祀を行ったとされる場所で、階段状の桟敷跡が今も残っています。
こちらは県史跡になっているため、冬も立ち入りはお控えください。

ウサギの足跡が二列
〈ウサギの足跡〉

雪原にウサギの足跡が二列横並びになっています。
仲良く2匹が並んで飛び跳ねた?一頭が同じ場所を歩いた?別のウサギが同じところを歩いた?
答えはわかりませんが、想像するのが楽しいです。

駐車場の様子
〈八島湿原駐車場〉

最後に、雪の影響でその都度駐車場の状況は変わりますが、夏に比べて駐車可能台数は少ないです。
八島湿原の駐車場の場合、上の写真のように斜めに停めると駐車できる台数も増えますのでご協力をお願いします。
また車山肩に停められる台数も少ない場合があるため、霧ヶ峰スキー場や車山高原スキー場を利用されるのが良いかもしれません(リフトを使うのもおススメです)。

車山、ハジメテミルケシキ。

2022.02.04

近況はフェイスブックに載せていたのですが、ブログの更新が滞ってしまい申し訳ありません。
現在霧ヶ峰自然保護センターは閉館中&改修中ですが、展示物を新しくするため工夫を凝らしながら制作に励んでいます。

さて、車山肩~車山山頂~足を延ばして殿城山への分岐~車山肩を歩いてきました。
結果から言うと逆コースの方が歩きやすかったのですが、今回はその様子をお届けします。

雪に埋まる遊歩道
〈車山肩駐車場からスタート〉

出発です!ここにはアスファルトとチェーンがあるのですが、チェーンの埋まり具合で雪の積もり具合が分かります。ほとんど埋まっていますね!

バイオトイレ
〈車山肩のバイオトイレ〉

出発前にお手洗いを…。
車山肩には冬でも使えるバイオトイレがあります。
冬は1つしか使えませんが、毎日清掃の方がきれいに掃除してくださっているトイレです。

ちなみにこの周辺は野生動物のものではないと思われる用を足したあとがよくあります…。

こちらのトイレをお使いください…!

雪に覆われた車山肩周辺
<車山肩から車山山頂方面>

ここしばらく降雪があまりなく、雪質はかなりしっかりと固くなっています。
スノーシューで歩きましたが、今回のコースなら歯がしっかり付いたアイゼンでもよさそうです。

今後積雪がさらにあると、夏道が急斜面になって歩くのが困難になり、直登するルートを上りますが、現在の様子では植物が見えている状態です。植生保護のためにも直登ルートは上らず、夏道を使ってください。

霧ヶ峰全体が真っ白な雪に覆われる
<山頂へ上る途中で振り返る。奥は御嶽山>

絶景が広がります。大地を覆いつくすような真っ白の雪の中、ビーナスラインがくっきりと浮かび上がっています。

写真を撮りながら40分ほどかけて山頂へたどり着くと、

雪に半分覆われた鳥居
<車山神社の鳥居と八ヶ岳>

半分ほど覆いつくされた鳥居!
雪の多さが分かるでしょうか。
ゆっくりと景色を眺めていたいのですが、風が強いので早々と下ることにしました。

スキー場のコース
<スキー場のコース>

車山湿原方面へ行くには、しばらくスキー場のコースをくだります。斜面が急なので、下りではなく上りに使うのがおすすめです。またここを歩くには刃が付いたスノーシュー、あるいはアイゼンが必要です。オレンジのネットより左は吹き溜まりになっていることがあり、こちらを通ると胸まで埋まってしまうことがありますので、滑る人たちと接触しないよう注意しながらコース脇を通ってください。

慎重に下ったあと一息つき、殿城山分岐の辺りまでやってきました。この辺りには雪の上に小さなまるい動物の落し物が20個くらい落ちていました。

雪の上に落ちている丸い小さなフン
<雪の上に・・・>

分かりましたか?ノウサギのフンです。ノウサギはキツネなどから狙われる身ですから、自分の痕跡を残さないよう、自分が休む場所の周りにはたくさんフンをしません。ここではササの葉を食べつつ、用も足しているのでしょうね。

殿城山分岐
<殿城山分岐手前。中央は南の耳>

ノウサギは写真右側に見えているような林に身を隠して過ごしているはずです。

雪原
<車山肩駐車場へ戻る最後の上り>

車山湿原の脇を通りながら最後の上りに差し掛かります。ここは吹き溜まりになって歩きにくいのですが、斜面の緩い方を歩くと、天然記念物の境にしている竹竿の内側に入ってしまいますのでご注意を。

雪原と富士山
<車山肩からの上りの途中。奥が富士山>

今回歩いたコースは、幾度となく歩いた道ですが、この時期に登ったのは初めてでした。
上の写真の場所を歩いていると、脳がハジメテミルケシキ…‼と新鮮な感覚でした。
夏とは一変するこの景色、防寒対策・感染対策をしっかりとって味わってみてくださいね。

積雪30cm!

2021.12.10

今週半ばに降雪があり、霧ヶ峰は辺り一面が雪景色です。

一面の雪景色
〈蝶々深山方面〉

本格的な降雪はいつだろうと思っていた矢先、あっという間に景色が一変しました。

センター前の積雪は現在20~30センチほどで、降雪直後は40センチ位ありました。
車山肩の様子を見に行ってみると、吹き溜まりはすでに50~60センチ位になっています。

白く覆われた遊歩道
<車山肩>
遊歩道に積もる雪
<車山肩から車山湿原へ向かう道>

車山湿原方面の入り口の吹き溜まりもご覧の通りです。
雪は固くしまっていましたが、柔らかい雪の上では踏み抜くと膝くらいまであります。

前回のブログでは冬の楽しみ方について書きましたが、さっそく、雪の上で動物の足跡を見つけました。

雪上に小さな足跡
<動物の足跡>

冬、足跡はよく見かけるのに姿はなかなか見せてくれないノウサギ。
足跡を見てどこに行ったのか、どんなふうに歩いたのか想像するとワクワクします。

くっきりとした足跡
<ノウサギの後ろ足>

後ろ足の跡がくっきり残っているのを見つけました。
指を広げて、体が雪の中に沈みこまないようにしています。
人間だと真似できない?!ですが、スノーシューを使えば、あまり沈み込まず深い雪の上を歩くことができますね。

今、霧ヶ峰を歩くには、場所によってはスノーシューや軽アイゼンなどがあった方が良さそうです。

冬は壮大な雪景色や、ちいさな動物の足跡など驚きがいっぱいです。
支度を整え、ゆっくり景色を味わってみてくださいね。


粉雪舞う師走のはじまり

2021.12.02

今朝、霧ヶ峰に来ると、路面にうっすらと雪がありました。

路面にうっすらと雪
〈センター前の道路・ビーナスライン〉

夜間降ったのでしょうか。
積もるほどではなくサラサラの雪ですが、路面を覆っています。

12月に入り、いつまとまった雪が降ってもおかしくない季節です。
スタッドレスタイヤやタイヤチェーンなど、滑り止めが必要な時期になりました。
ちなみに写真にも看板が写っていますが、八島湿原駐車場から先は冬季通行止めになっていますので、ご注意ください。

さて、今の時期は訪れる人が少ないのですが、生き物たちの動きが感じられる季節でもあります。

こちらは以前撮影された写真ですが、雪の上にこんな跡が…。

人の顔のような形の足跡
<動物の足跡>

顔のような形の跡がいくつも。

何の動物かわかりますか?

草むらにいるノウサギ
<草むらにジッとしているノウサギ>

ノウサギです。
こんな風に姿を見ることは稀ですが、雪原にはあちこちで足跡を見ることができます。

ノウサギはキツネなどに狙われますが、後を付けられないよう方向転換をすることがあります。
足跡を追っていくと面白い発見があるかもしれません。

昨年こんなこともありました。

木の根元まで続く雪の上の迷路
<雪にいくつもの筋>

迷路のように小さな道ができています。

何だと思いますか。
木の根元の方へも続き、そこから出入りしたようです。

どうやらネズミの通った跡のようです。
雪の中を通ったネズミの動きが分かって面白いです。
ちなみに写真を撮った時、ネズミはまだこの辺りにいたようで、気配を察知してこの後脱出していました!

小さなネズミの足跡
<小さな足跡>

積雪が多いと小動物の足跡が分かりにくくなるのですが、まだ雪の少ない時期は、小動物の足跡がよく見つかります。
是非探してみてくださいね。

車山肩の霧氷

2021.11.16

霧ヶ峰自然保護センターは、11月16日より冬期休館に入りました。
今年度は、新型コロナウィルス感染症対策のため幾度も臨時休館があり、ご不便をおかけしましたが、多くの皆様にご来館いただきありがとうございました。
霧ヶ峰自然保護センターは現在改修工事中です。
来年春には、新たなセンターで皆さんをお出迎えしますので、どうぞお楽しみに。

さて、11月に入り少し積雪がある日がありました。

遊歩道に積雪
〈車山肩〉

先日11月13日朝の車山肩の様子です。
足元はうっすらとですがサラサラの雪が積もっていました。
また周辺では、草木に霧氷が見られました。

枝先に付く霧氷
白い木
霧氷のアップ

葉を落とした後は少し寂し気な景色ですが、真っ白の木々は太陽の光でキラキラと輝き、この時期ならではの素晴らしい景色でした。
枝も草木の葉も今までとは全く違った装いです。

針葉樹の霧氷と山並み
<奥は車山湿原脇の樹叢・蓼科山>
白く輝くススキ
<ススキにも霧氷>


北アルプスなど遠くの山々は既に冠雪していますが、空気が澄んだ冬はよく見えます。

八島湿原と北アルプス
<車山肩から見た八島湿原の方向>
地面に積もった荒い粒の雪>
<足元の雪>

この時期は、溶けた霜や雪などで登山道がぬかるみやすくなっています。
防水の靴やスパッツなど、足元の対策もあったほうがいいかもしれません。

冬の霧ヶ峰の情報は、当センターHP内のお知らせや、他のページでも紹介していますので、お越しになる方はそちらもぜひお読みください。

  • お知らせ

冬季の道路通行止め、路線バス、使用可能なトイレについて – 霧ヶ峰自然保護センター(ビジターセンター) (kirigamine-vc.jp)

  • 冬の霧ヶ峰

冬の霧ヶ峰 – 霧ヶ峰自然保護センター(ビジターセンター) (kirigamine-vc.jp)

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