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3月24日の霧ヶ峰

2023.03.24

桜の便りが各地から入ってくるようになると、お問い合わせが冬の霧ヶ峰の様子から春の霧ヶ峰に関するものに代わってきました。そこで、今日の霧ヶ峰の様子を見てきました。

車山肩と車山
<車山肩から見た車山>

ビーナスラインの雪は殆ど融けています。ただ道の端には小さな雪の壁が残っている場所は路面が濡れています。まだ気温が氷点下になると凍結する可能性がありますので油断はできません。

車山肩
<車山肩の様子>

車山肩の駐車場の雪は殆どないため駐車スペースを探さなくても大丈夫でした。車山肩周辺の登山道の土が出ている場所は雨の影響と雪の融けた影響もあって、軟らかくグニャグニャした感じでした。車山湿原に下りて行こうと思ったら、まだ雪がしっかり残っていて先ずはツボ足で…

車山湿原の下り口
<車山湿原下り口>

先日まで硬く締まっていた雪の登山道を歩き始めて5~6m行くと、やはり…

ツボ足で歩くと
<膝まで落ちてしまいました>

いきなり、ズボッと落ちました。

スノーシューを履いて再チャレンジ
<スノーシューを履いて再チャレンジ>

スノーシューを履いて再チャレンジすると、ご覧の通り。楽々で歩けました。ひょっとするとこの時期の雪上スノーシューが一番威力を発揮するのかもしれません。

吹き溜まりの場所
<吹き溜まりの場所>

その先の吹き溜まり箇所には、まだ1m以上の積雪がありました。スノーシューのおかげで問題なく散策出来ます。

木道が見えてきた
<木道の上は雪が無い>

木道部分に来ると雪は全くなくなっていました。ここでスノーシューをいったん脱ぎます。

穴だらけの木道
<穴だらけの木道>

木道の上には無数の小さな穴が付いています。アイゼンやスノーシューでの跡だと思われます。まだ新しい部分にも多数の穴がみられ、木道の寿命が短くなってしまう恐れがあります。

分岐点付近の様子
<分岐点付近の様子>

その先の蝶々深山との分岐付近の様子です。木道の上にも雪が残っています。

車山乗越方向
<車山乗越方向の登山道>

反対側の車山乗越の方の登山道はまだ雪が多いですね。散策を計画される方は少し参考にしてみてください。車山山頂までの登山道の一部で地面の出ているところはぐちゃぐちゃになっている時もあります。その日の気温や散策する時間によって状況は変化します。今週末は天候が不安定でさらに雨が降って歩き辛くなる場所も出てきます。可能であれば装備に余裕を見て散策を楽しんでください。

キレンジャクとヒレンジャク

2023.03.17

春のような陽気に誘われて霧ヶ峰にお出掛けになる方が増えてきました。
あっという間に雪が解けてきた霧ヶ峰ですが、訪れた方はシャリシャリとした雪に触れ楽しそうでした。

残雪の車山
〈車山肩から車山を望む:3月15日撮影〉

暖かな日が続いていましたが、明日3月18日は気温が低いため雪の可能性があります。
霧ヶ峰では4月に入ってからも雪が降ることがあり、スタッドレスタイヤなど滑り止めが必要になる場合がありますので、ご注意ください。

さて先日、渡り鳥のレンジャクを探しに行きました。

諏訪の街でヒレンジャクを見たという話を聞いたのですが、私が見に行った時は全て実が食べつくされた後。今年はもう出会えないかな?と思いましたが、期待を込めつつ、夕暮れの八島ヶ原湿原を歩きました。

もう帰ろうかという頃、十数羽の群れが行ったり来たり飛び回っているのが目につきました。

ヒレンジャク
<颯爽と飛び回り木に止まる>

ヒレンジャクです。
よく見ると、しっかり嘴でツルコケモモらしき実をキャッチしていました。
出会えたのがうれしく、しばらく観察…。木の上でじっとしたり、「リリリリリ…」と鈴の音のような鳴き声を発したり、と見ていて飽きません。

木に止まるレンジャク
<木に止まるレンジャクたち>

さらに別の日、キレンジャクも一緒に行動しているのを見かけました。

キレンジャクとヒレンジャク
<左がヒレンジャク、右がキレンジャク>

見た目は似ていますが、名前の通り尾の色が違います(ヒレンジャクは赤、キレンジャクが黄色)。
他に、ヒレンジャクはお腹の辺りがクリーム色をしているのも特徴のひとつです。

ヒレンジャクの群れ
〈ヒレンジャクの群れ〉

霧ヶ峰自然保護センターには両方のはく製を展示しているので、是非見くらべてみてください(センターは冬期休館中ですが、4月15日に開館予定です)。

レンジャクは冬鳥なので、もうしばらくすると移動のため日本を離れます。また、そろそろ夏鳥のノビタキが霧ヶ峰に戻ってくる頃です。
春は卒業や入学など、出会いと別れの季節ですが、鳥たちにとっても春は移動のシーズン。一体どんな心境なのでしょうか?

鳥たちを見守りながら、またその様子をブログでお伝えしたいと思います。

ぽかぽか陽気の中で

2023.03.05

春が近づいている様なぽかぽか陽気の中、霧ヶ峰では多くの方が散策を楽しまれていました。少し霞んだように見えている遠くの山々を見ながら歩くと、散策路は締まった圧雪状態で歩き易くスノーシューやアイゼンが無くても楽しめました。草原にはまだ雪が30~40㎝(場所によっては吹き溜まりが1m以上に)くらいは積もっていて、その向こうの穂高岳が雄大に見えていました。

雪原の向こうの穂高岳
<雪原の向こうの穂高岳>

蝶々深山の稜線の先に、物見岩がちょこんと頭を出しています。

ちょこんと頭を出している物見岩
<頭を出している物見岩>

良く見ると、誰かの顔の様に見えませんか。

誰の顔かな
<誰の顔かな?>

そんな暖かさに誘われたのか、まだ多くの人や車が行き来するビーナスラインをキツネが横断して、草原内でこちらを見ては立ち止まり、また数歩歩いては立ち止まっていました。なんだか太陽の光が眩しいのか、眠いのかボーっとしていて可愛かったです。

眠そうなキツネ
<眠そうなキツネ>

センターに戻ると、センター前に雪だるまがお出迎えしてくれました。出掛けるときには無かったので訪れた方が作っていったのでしょうね。とっても可愛いく愛嬌があって、このまま融けずにいてくれたら良いのになと思いました。製作者の方「ありがとうございます」

センター前にあらわれた雪だるま
<センター前にあらわれた雪だるま>

道路の雪は、センターから八島湿原の間では圧雪・凍結箇所が残っています。また散策される予定の方は履物や服装は準備してお越しください。

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