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初雪ノ情景

2023.11.13

11月12日夜から翌朝にかけて雪が降りました!初雪です。

うっすらと積もる雪
〈車山肩〉

昨日まで見ていた景色がガラリと一変。この美しさに言葉は不要、ということで写真多めでお伝えします。以下は車山肩周辺の様子です。

白い雪を纏った針葉樹
緑のササに付いた白い雪
針葉樹の葉も霧氷で真っ白
雪とベージュの大地
青空と枝先に付く霧氷

キーンと冷たい冬の空気も伝わりますか…?

今日は朝9時の気温が−2.8℃。日中も気温がほとんど上がりませんでした。
車の方はノーマルタイヤでお越しの方もいましたが、これからの季節は滑り止め付の方が安全です。

いよいよ冬の季節の始まり。冷たい空気を吸い込んだら、冬の匂いを感じました。

センターの開館は11月15日までですが、今後も冬の情報をお伝えしますのでブログもご覧ください。
また、今年から始めたX(Twitter)とInstagramも是非フォローしてくださいね。

自然保護センターの建物と積雪
<センター前にて。午後になったら日陰以外はだいぶ溶けました>

3月24日の霧ヶ峰

2023.03.24

桜の便りが各地から入ってくるようになると、お問い合わせが冬の霧ヶ峰の様子から春の霧ヶ峰に関するものに代わってきました。そこで、今日の霧ヶ峰の様子を見てきました。

車山肩と車山
<車山肩から見た車山>

ビーナスラインの雪は殆ど融けています。ただ道の端には小さな雪の壁が残っている場所は路面が濡れています。まだ気温が氷点下になると凍結する可能性がありますので油断はできません。

車山肩
<車山肩の様子>

車山肩の駐車場の雪は殆どないため駐車スペースを探さなくても大丈夫でした。車山肩周辺の登山道の土が出ている場所は雨の影響と雪の融けた影響もあって、軟らかくグニャグニャした感じでした。車山湿原に下りて行こうと思ったら、まだ雪がしっかり残っていて先ずはツボ足で…

車山湿原の下り口
<車山湿原下り口>

先日まで硬く締まっていた雪の登山道を歩き始めて5~6m行くと、やはり…

ツボ足で歩くと
<膝まで落ちてしまいました>

いきなり、ズボッと落ちました。

スノーシューを履いて再チャレンジ
<スノーシューを履いて再チャレンジ>

スノーシューを履いて再チャレンジすると、ご覧の通り。楽々で歩けました。ひょっとするとこの時期の雪上スノーシューが一番威力を発揮するのかもしれません。

吹き溜まりの場所
<吹き溜まりの場所>

その先の吹き溜まり箇所には、まだ1m以上の積雪がありました。スノーシューのおかげで問題なく散策出来ます。

木道が見えてきた
<木道の上は雪が無い>

木道部分に来ると雪は全くなくなっていました。ここでスノーシューをいったん脱ぎます。

穴だらけの木道
<穴だらけの木道>

木道の上には無数の小さな穴が付いています。アイゼンやスノーシューでの跡だと思われます。まだ新しい部分にも多数の穴がみられ、木道の寿命が短くなってしまう恐れがあります。

分岐点付近の様子
<分岐点付近の様子>

その先の蝶々深山との分岐付近の様子です。木道の上にも雪が残っています。

車山乗越方向
<車山乗越方向の登山道>

反対側の車山乗越の方の登山道はまだ雪が多いですね。散策を計画される方は少し参考にしてみてください。車山山頂までの登山道の一部で地面の出ているところはぐちゃぐちゃになっている時もあります。その日の気温や散策する時間によって状況は変化します。今週末は天候が不安定でさらに雨が降って歩き辛くなる場所も出てきます。可能であれば装備に余裕を見て散策を楽しんでください。

キレンジャクとヒレンジャク

2023.03.17

春のような陽気に誘われて霧ヶ峰にお出掛けになる方が増えてきました。
あっという間に雪が解けてきた霧ヶ峰ですが、訪れた方はシャリシャリとした雪に触れ楽しそうでした。

残雪の車山
〈車山肩から車山を望む:3月15日撮影〉

暖かな日が続いていましたが、明日3月18日は気温が低いため雪の可能性があります。
霧ヶ峰では4月に入ってからも雪が降ることがあり、スタッドレスタイヤなど滑り止めが必要になる場合がありますので、ご注意ください。

さて先日、渡り鳥のレンジャクを探しに行きました。

諏訪の街でヒレンジャクを見たという話を聞いたのですが、私が見に行った時は全て実が食べつくされた後。今年はもう出会えないかな?と思いましたが、期待を込めつつ、夕暮れの八島ヶ原湿原を歩きました。

もう帰ろうかという頃、十数羽の群れが行ったり来たり飛び回っているのが目につきました。

ヒレンジャク
<颯爽と飛び回り木に止まる>

ヒレンジャクです。
よく見ると、しっかり嘴でツルコケモモらしき実をキャッチしていました。
出会えたのがうれしく、しばらく観察…。木の上でじっとしたり、「リリリリリ…」と鈴の音のような鳴き声を発したり、と見ていて飽きません。

木に止まるレンジャク
<木に止まるレンジャクたち>

さらに別の日、キレンジャクも一緒に行動しているのを見かけました。

キレンジャクとヒレンジャク
<左がヒレンジャク、右がキレンジャク>

見た目は似ていますが、名前の通り尾の色が違います(ヒレンジャクは赤、キレンジャクが黄色)。
他に、ヒレンジャクはお腹の辺りがクリーム色をしているのも特徴のひとつです。

ヒレンジャクの群れ
〈ヒレンジャクの群れ〉

霧ヶ峰自然保護センターには両方のはく製を展示しているので、是非見くらべてみてください(センターは冬期休館中ですが、4月15日に開館予定です)。

レンジャクは冬鳥なので、もうしばらくすると移動のため日本を離れます。また、そろそろ夏鳥のノビタキが霧ヶ峰に戻ってくる頃です。
春は卒業や入学など、出会いと別れの季節ですが、鳥たちにとっても春は移動のシーズン。一体どんな心境なのでしょうか?

鳥たちを見守りながら、またその様子をブログでお伝えしたいと思います。

ぽかぽか陽気の中で

2023.03.05

春が近づいている様なぽかぽか陽気の中、霧ヶ峰では多くの方が散策を楽しまれていました。少し霞んだように見えている遠くの山々を見ながら歩くと、散策路は締まった圧雪状態で歩き易くスノーシューやアイゼンが無くても楽しめました。草原にはまだ雪が30~40㎝(場所によっては吹き溜まりが1m以上に)くらいは積もっていて、その向こうの穂高岳が雄大に見えていました。

雪原の向こうの穂高岳
<雪原の向こうの穂高岳>

蝶々深山の稜線の先に、物見岩がちょこんと頭を出しています。

ちょこんと頭を出している物見岩
<頭を出している物見岩>

良く見ると、誰かの顔の様に見えませんか。

誰の顔かな
<誰の顔かな?>

そんな暖かさに誘われたのか、まだ多くの人や車が行き来するビーナスラインをキツネが横断して、草原内でこちらを見ては立ち止まり、また数歩歩いては立ち止まっていました。なんだか太陽の光が眩しいのか、眠いのかボーっとしていて可愛かったです。

眠そうなキツネ
<眠そうなキツネ>

センターに戻ると、センター前に雪だるまがお出迎えしてくれました。出掛けるときには無かったので訪れた方が作っていったのでしょうね。とっても可愛いく愛嬌があって、このまま融けずにいてくれたら良いのになと思いました。製作者の方「ありがとうございます」

センター前にあらわれた雪だるま
<センター前にあらわれた雪だるま>

道路の雪は、センターから八島湿原の間では圧雪・凍結箇所が残っています。また散策される予定の方は履物や服装は準備してお越しください。

車山スノーハイク(2023.2.20)

2023.02.20

昨日は里だけでなく霧ヶ峰でも大雨でした。
気温が低いため路面は凍結、県道40号線(角間新田~強清水)が一時通行止めになるなどの影響が出ました。

山の様子をお伝えするため、車山肩~車山~車山湿原~車山肩を歩いてきました。
コースタイム等は冬の霧ヶ峰 – 霧ヶ峰自然保護センター(ビジターセンター) (kirigamine-vc.jp)
のページの「冬季散策マップ」にも載っていますが、今回歩いたコースは約1時間30分くらい(休憩を除く)かかります。

地面は氷状態
〈車山肩駐車場)

車山肩の駐車場です。昨日が雨だったため地面は氷状態でツルツルでした。駐車するときにタイヤが雪に埋まると出られなくなってしまうのでご注意ください。歩く時もツルツルでちょっと怖いです(でも半分楽しかったです…)。

草木が雪の上に少し見えている山肌
〈駐車場から車山山頂へ向かう〉

積雪は少し減り30センチ程度でしたが、遊歩道がある場所は雪で覆われ固くしまっていました。
軽アイゼンやスノーシューなど刃のついた滑り止めがあるとよいです。服装は上下防水の服、手袋帽子などの防寒着、足元が濡れないようにスパッツを装着。軽装の方を見受けますが、車山肩で標高約1800mあります。また、木々が少ないため風を受けやすいので、しっかりとした防寒対策が必須です。

〈スノーシューを装着〉

八ヶ岳や富士山、南アルプスなど、こちらよりも標高の高い山々は冠雪していて、日が当たると真っ白に輝いていました。霧ヶ峰の気象は長野県の北信地域に比べ、冬でも晴れの日が多いです。

八ヶ岳
〈八ヶ岳〉
一面雪。奥に気象レーダードーム。
〈奥の建物は気象レーダードーム〉

気象レーダードームが見えれば山頂はもうすぐです。夏だと石がゴロゴロしていますが、雪面が固いので高速ですいすいと歩けるのが楽しいです。

展望テラスと蓼科山
〈山頂のテラスと蓼科山〉

夏は大にぎわいのテラスも冬の平日は人が少なく、景色をゆっくり見られます。…と言っても寒いので中々じっとはしていられませんね。こちらのテラスではアイゼンやスノーシューを外してご利用ください。

スキー場のコース
〈スキー場コース〉

車山山頂から車山乗越方面へ下ります。スキー場コースの下は雪が締まっていればよいですが、吹き溜まりになりやすく、体が埋まるほどになってしまうこともあります。滑走者に気を付けながらコース端を通る方が歩きやすいです。

雪で覆われる山々
〈車山肩と蝶々深山との分岐〉

右の山は蝶々深山。分岐からは往復1時間ほどなので、もっと歩きたいという方はこちらに行くのもおすすめです。今回は左側を通り、車山肩へ戻りました。

車山湿原と山並み
〈車山湿原と車山〉

車山肩へ戻る最後の登りで振り返って見える景色です。

中央から左は車山湿原です。車山湿原は国天然記念物のため積雪時でも許可なく立ち入ることはできませんが、この場所は湿原だけではなく、車山北側の樹叢を含む湿原周囲の斜面も天然記念物に指定されています。

車山湿原は霧ヶ峰の自然を守ろうと尽力した方々により、八島ヶ原、踊場湿原とともに1939(昭和14)年に天然記念物に指定されました。
この自然を未来へ残すために何ができるか、訪れる方も霧ヶ峰の自然を楽しみつつ一緒に考えてもらえると嬉しいです。


車山積雪状況・雪の結晶

2023.01.28

例年に比べ少ない積雪ですが、昨日夜から朝にかけて10~20センチ程積雪がありました。
降雪直後、休日の車山周辺には多くの人が足を運んでいました。

車山へむかう登山者たち
<車山山頂へ向かう登山者>
車山湿原の入り口
〈車山湿原の入り口〉

気温は朝9時(センター前)で約−11℃。
太陽は時折出ていましたが、もこもことした暗い雪雲が次々と流れていました。風が吹くと体感温度がぐっと下がるような気象状況でした。

車山山頂と丸い形の大きな雲
<気象レーダードームのある車山山頂>

木々を纏う霧氷は、太陽が時折現れ日が差すと白く輝いていました。
木々の上についた雪は、風で舞い上がり雪煙に…。風が強そうです。

木の枝が白くなる霧氷
<車山北側斜面の霧氷>

雪と言えば、先日、美しい雪の結晶を見つけました。
はらはらと舞う雪が、車のシートに落ちていったのですが、よく見ると、はっきりとした6角形の雪の結晶がたくさん!

黒い布の上に落ちた白い雪の結晶
<雪の結晶>

同じ形のものはないと言われるように、じっくり見ると少しずつ形が違い、夢中になって眺めてしまいました。

雪の結晶
<ビーズのような形の結晶>
雪の結晶
<いろんな形が楽しげです>

溶けていって消えてしまう儚いイメージの結晶ですが、雪の表面をすくってみると綺麗な形の結晶がたくさん残っていました。気温の低い霧ヶ峰ならではかもしれません。

舞い落ちるような雪もあれば、ブリザードと言いたくなるような、強風によって雪が巻き上がる現象もあります。

雪の世界は綺麗なばかりではなく、時には恐ろしさも感じます。
地吹雪によって、周りの景色が一瞬で見えなくなるホワイトアウトは霧ヶ峰(特に車山肩周辺)ではよく起こります。運転時や歩いている時も、周囲の様子に注意を払う必要があります。


さて、今回のブログには冬のヒット曲にちなんだ言葉をちりばめてみました(80年代、90年代、2022年)。雪の世界は表情豊かで良い題材にあふれていますね。

冬の霧ヶ峰にも、感性が刺激される自然がたくさんあります。そんな自然を体感すると、きっと新鮮な感動に出会えるはずです。
安全に気を付けながら楽しんでください。

八島・車山積雪状況とウサギの大跳躍

2023.01.09

新年初のブログです。
2023年もどうぞよろしくお願いします。

昨年末に降った雪は少し溶けていますが、スノートレッキングを楽しめるほどには積もっています。

真っ白な雪原
〈八島ヶ原湿原〉

八島ヶ原湿原は、広場まではスノーブーツだけで歩けますが、木道上は圧雪されているため、チェーンスパイクや軽アイゼンを付けていた方が安心です。
今のところ木道と木道の間には隙間があるので、スノーシューだと少し歩きにくいかもしれません。

この写真を撮影した日は日差しがあり比較的暖かく感じましたが、日中は氷点下を少し上回る位の気温が多いです。

植物はドライフラワー状態になったものも。

丸い形をした植物
<長い茎の先に丸い形>

この植物は、ハバヤマボクチという植物で昨年投稿したブログでも紹介しましたが、開花時期は異彩を放つ見た目をしています。
今の時期は、オレンジ色でふわふわした様子です。温かみがあって、開花している時との違いがまた面白いです。

代わって車山周辺の情報です。晴れた日の休日は車山肩が満車になる程の混雑ぶりです。

駐車場の様子
<車山肩駐車場>

登山道は圧雪されているため、アイゼンでもスノーシューでも歩くことができます。

雪に覆われた登山道
<車山肩から車山湿原へ向かう道>
快晴の空と雪山
<スキー場のコースがある車山>

スキー場も賑わっていて、冬の霧ヶ峰は楽しみ方がたくさんあります。
人だけでなく動物たちも賑やかに活動しているようです。

たくさんの足あと
<たくさんの足あと>

こちらは前回のブログでも紹介したノウサギの足あとです。
あっちにいったりこっちにいったり足あとがたくさん!
別の場所では、こんな足あとも発見しました。

大きな足跡
<大きな足あと>

足あとと足あとの感覚が2~3mほどあり、はじめはニホンジカかと思ったのですが、こちらもノウサギのようでした。ノウサギの体長は50㎝程。凄い跳躍です。
どうしてこんなにジャンプしたのでしょうか。
敵に狙われたから?ではどうしてすぐ隣にも同じ位置に跡があるのでしょうか。
二匹同時にジャンプしたから?
答えは分かりませんが、走るのを練習していたり、遊んだりしていたのかもしれません。
遊びは動物、特に子どもにとっては生きるために必要な要素の一つです。

私たち人間も、楽しく遊ぶ時間を大切にしたいですね。
卯年の2023年、皆さんにとっても跳躍する年でありますように。

霧ヶ峰積雪状況

2022.12.28

寒波の影響でホワイトクリスマスになった霧ヶ峰。
降り積もった雪は、場所によって異なりますが40~60㎝位です。

青空と雪山
〈車山肩から見た車山山頂方面〉
雪に覆われた山々
〈中央右の雪原は八島ヶ原湿原。その奥は鷲ヶ峰〉

車山肩のなだらかなピークからは、白く覆われた八島ヶ原湿原、鷲ヶ峰が見えます。その先に見える北アルプスの山々も真っ白に輝いています。

晴れると照り返しが眩しいので、サングラスは必須です。
雪山では日焼け止めもしていないと真っ黒になってしまいます…。

一面の雪
<車山肩から車山湿原へ下る道>

写真を見てもわかるように、遊歩道脇の杭は雪でほとんど見えません。これくらい積雪があるとツボ足(かんじきなどを付けずに歩くこと)では、膝上まで潜ってしまいます。
車山周辺は積雪量が多いので、スノーシューで歩くのがおススメです。
アイゼンでも歩けますが、踏み跡を外れると雪の下に潜ってしまうので気を付けてください。

冬の時期のコースマップや道路状況、トイレの場所などについては、「冬の霧ヶ峰」のページをご覧ください。こちらにも書いてありますが、霧ヶ峰には冬でも立ち入れない場所があります。

一面雪に覆われた霧ヶ峰
<2022年3月撮影>

この写真は2022年3月に撮影したものです。中央の広い雪原に引き寄せられてしまいそうな地形ですが、中央部分は湿原です。
霧ヶ峰にある3つの湿原は希少な植物が生息する高層湿原で、国の天然記念物に指定されています。
湿原は植物の命を育み、湿原を通じて地中へ浸透した水は地域の水源としても利用されます。

<車山湿原のザゼンソウ>

このため冬でも湿原内へは許可なく立ち入ることはできません。八島ヶ原湿原と車山湿原は
ピンクテープを貼った竹竿を設置していますので、内側へは入らないようお願いします。

湿原内につづく踏み跡
<湿原側(この写真では右側)に足跡が多くついていましたが中には入らないようお願いします>
雪が積もっている駐車場
<12月27日時点の車山肩駐車場>

霧ヶ峰に来られる場合の注意点ですが、冬場は駐車場に停められる台数が限られます。また除雪されていても雪にはまってスタックする方が毎年多くいます。
スタッドレスなど滑り止め以外に、チェーンやスコップが必要な場合がありますので、駐車の際はご注意ください。

最後に、センターの前にこんな足あとがありました。

雪の上に足跡
<雪の上に足跡>

前々回のブログでも紹介しましたが、これは何の動物の足あとでしょう。ヒントは霧ヶ峰の草原で暮らす草食動物。冬場、ササなどの草が雪に埋もれてしまう場合は、樹皮なども食べます。

ほぼ答えになりますが笑、2023年の干支です!

センター周辺にも生息していますが、やはり冬は人や車の動きが少ないためか建物の周辺にも足あとがよく見られます。

さて、2022年も多くの方にブログをご覧いただきありがとうございました。
来年も様々な自然情報をアップしていきますので、来年も是非ご覧ください。

空からの贈り物

2022.12.14

いよいよ冬がやってきました。
12月13~14日にかけての積雪は8~10cm程。また14日朝の最低気温は-5.5℃(センター前)でした。

歩道と草原に雪
〈センター前の園地〉

辺り一面白い雪の世界を見ると、冬の始まりを感じてわくわく…。
どの季節もすばらしい霧ヶ峰ですが、個人的には、あっという間に景色が一変する冬が一番わくわくします。
また、冬らしい寒さを体験できるのもこの時期ならではですね。この日の気温はまだ暖かい方で、この先真冬になると最低気温が-20℃を下回ることもあります。

霧ヶ峰には、モミやツガ、ドイツトウヒなどの針葉樹が生えているのですが、雪景色になるとサンタクロースやそりを引くトナカイが住んでいそうな景色です。

木々に雪が被る
<雪に覆われる木々>

間もなくやってくるクリスマスにピッタリですね。木の下には、こんな小鳥もいました。

木にとまる小鳥
〈木に止まる小鳥〉

エナガです。
北海道では亜種のシマエナガが生息し、眉班(目の上の黒い部分)が無いため真っ白で、アイドル的なかわいさと人気ですが、こちらのエナガもとっても可愛いです。
木に止まって雪をついばんで水を得ているのでしょうか。
「じゅりりりり…」という鳴き声が特徴なので、聞こえてきたら近くを探してみてください。

さて、クリスマスと言えば、センター近くにある霧ヶ峰スキー場のオープン予定日が、2022年12月24日(土)。

スキー場
〈霧ヶ峰周辺にはスキー場がいくつも。写真は霧ヶ峰スキー場。〉

今回の雪で少し積もりましたが、これからますます雪が増えることに期待です。
霧ヶ峰スキー場は初・中級者向けで、駐車場が目の前にあるのでファミリーに利用されることが多いゲレンデです。そりなどで遊べる場所もあるので、クリスマスは家族揃って霧ヶ峰で過ごすのもおススメです。

空からの贈り物は雪だけでなくこんな光景も。

ハロ
<センター前で撮影>

太陽を中心にいくつもの光が取り囲む不思議な光景。
円を描いている光はハロと呼ばれる虹の一種で、空気中の氷の粒に太陽の光が屈折しておこる現象です。

ハロの説明

太陽を横切るラインが「幻日環」。それが「内暈」と重なり合うように光る部分が「幻日」です。
内暈の上部にはアークが接しています。
ハロを目にすることはありますが、こちらはなかなか珍しい現象です。

厳しい寒さがやってくる冬は、ダイヤモンドダストなどの美しい現象を目にすることもあります。
こんな光景を目にすることができたらラッキーですね。

最後に、霧ヶ峰周辺道路は除雪されますが、現在(12月14日)は凍結・圧雪状態です。
滑りやすく、風が強い時は吹き溜まりができ、舞い上がった雪で一瞬ホワイトアウトにもなります。

十分に気をつけて安全運転でお願いします。

霧ヶ峰路面状況(2022.12.7)と冬の楽しみ方

2022.12.08

12月6日、7日に数センチ程雪が積もりました。

木々の霧氷と雪をかぶる山
〈車山周辺の霧氷〉

車山の樹叢の木々は白く、後ろに見えている蓼科山も白いですね。
霧ヶ峰の登山道周辺の様子は、定点写真のコーナーにアップしたのでそちらもご覧ください
(不定期で更新しています)。

日なたの雪はすぐに融けそうですが、日陰の雪は春まで融けない場所もあります。

路面にうっすら積雪
<路面状況>

この写真は12月7日に撮影した留塚から沢渡間の路面ですが凍結していました。また霧ヶ峰キャンプ場近くの坂や車山肩周辺でも凍結していました(朝晩は特に凍結しやすいです)。
このようになると、ノーマルタイヤでは走行しない方が良いです。スタッドレスタイヤなどを装着し、運転にはご注意ください。

昨年は12月上旬から根雪になる位の積雪がありましたが、今年はまだのようです。
近年は積雪が少ない年も多いのですが、昨年のように150cm程積雪があると壮大な雪景色に圧倒されます。

雪で半分埋まる鳥居
<車山山頂の車山神社鳥居(昨年の様子)>

見るものすべてが夏とは違う霧ヶ峰の冬。
冬の霧ヶ峰の楽しみ方を少しご紹介します。

雪で白くなる木々と山小屋
<車山肩(以前撮影したもの)>

雪が降るとドイツトウヒやモミなどの針葉樹が雪に覆われて幻想的です。
まるで北欧のようですが、麓の町からわずか30分ほど車を走らせると、別世界に訪れたかのような世界が味わえます。
そして昨年は雪が多かったので、雪原から車を見下ろせて不思議でした。

雪原と雪道
<センター前の道路(昨年の様子)>

代わって、自分自身も車で走っていると数メートルもありそうな雪の壁が…。規模はもちろん違いますが、立山や乗鞍で見る雪の壁を思い出しました。いろんな体験ができるのが雪山の世界ですが、雪崩や地吹雪など怖い面もあります。自然を恐れつつも、豊かな恵みを堪能すべきですね。

そして雪がたくさん積もっていなくても楽しめるのが動物の足あとです。
こちらは何の足あとでしょう?

人の顔のような足跡
<だれの足あと?>

センターのブログでも何度か紹介しているので過去のブログも見てみてくださいね。
地面が見えていた時は何もなかったところに、少しでも雪が積もると見えてくるのが、足あと。
いろんな動物たちがあちこちで歩いているんだ、とその姿を想像するのが楽しいです。

さて、冬の霧ヶ峰の楽しみ方にについては、長野県諏訪地域のコミュニティFMラジオ局LCV-FMの番組でもご紹介予定です。

LCV-FM「それなり電鉄」
12月17日(土)24:00~25:00、再放送12月22日(木)19:00~20:00

LCV-FMさんは、諏訪湖ラジオランチという番組で3週に1度「高原の季節だより」という番組に
出演させていただいているのですが、そちらとはまた違う雰囲気のバラエティ番組で面白かったです。今回は曲をリクエストさせていただいたので、雪山にちなんだ曲をお願いしました♪
ネットでも聞けますので聞いてみてください。

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