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レンゲツツジ開花状況(2022年5月31日)

2022.05.31

踊場湿原のレンゲツツジが開花しています。
昨年の同じ時期は開花し初めでしたが、今年は植物の開花が全体的に早く、踊場湿原は4割ほど開花していました。

レンゲツツジ群落
〈踊場湿原南側の丘〉
レンゲツツジアップ
<雨に濡れるレンゲツツジ>
蕾の多い木
<これから開花する木>

この先気温が高い日が続けば、踊場湿原での見頃は1週間程でやってくるかもしれません。

センター周辺やそのほかの場所でも蕾が膨らみ朱色が目立ってきたものがあったので、6月中旬以降には霧ヶ峰全体でも見頃になりそうです。
ちなみにセンター裏の林近くでは蕾がたくさんついていたので、これからの様子が楽しみです。

今日はしっとり霧がかかり、レンゲツツジの朱色が際立っていました。

霧に包まれる林
<霧がかかる>

写真と実際の色は少し違うように見えます。
是非足を運んで見てみてください。

レンゲツツジが咲いている近くにあった高さ7m位の木を見上げると、白い花が。

ミヤマザクラの白い花
<林の際で>

ミヤマザクラです。霧ヶ峰で咲く桜の中では一番遅くに咲く種類の桜です。

ミヤマザクラより樹高が低い木にも白い花が咲いていました。
こちらはズミ。

エゾノコリンゴの白い花
<駐車場脇に咲いていたズミ>

可憐な花をたくさんつけていました。
昨年は花付きが少なめだったのですが、今年はすでにたくさん花をつけた木を見かけます。

霧ヶ峰に花々の季節がやってきました。

レンゲツツジの様子はまたブログでお伝えします。

旧御射山のアオナシの花

2022.05.22

花の種類が少しずつ増えてきました。

丈の小さな植物が我先にと地面から顔を出します。
周りに背の高い植物が少ないこの時期は、小さくても充分に日にあたり成長することができます。

コケと落ち葉の間に咲く紫色のスミレ
〈タチツボスミレ〉

スミレ、フデリンドウ。
薄茶色の枯草が引き立て役のように感じる鮮やかな紫・青色です。
ハッとする色合いですが、人間を惹きつけるため、というわけではもちろんなく(かわいい見た目に釘付けになりますが)花粉を運ぶ昆虫を惹きつけるためと言われます。

枯草の間に咲くフデリンドウ
<沢渡の道路わきに咲いていたフデリンドウ>

八島ヶ原湿原の南端にある旧御射山に足を運ぶと、
アオナシの木にたくさんの花が咲いていました。

旧御射山
<旧御射山。中央右側がアオナシ>

花の付き方は毎年同じではないですが、
今年はよく花がついています。

アオナシの白い花
<アオナシの大木。霧ヶ峰では「やまなしじいさん」という名前でもおなじみ。>

大木の下で花をじっと眺めていると、時間を忘れてしまいます。
花弁は大きく、葯が紫色で目立ちます。
そして花には虫がやってきていました。

アオナシの花
<アオナシの花>

受粉し、秋になると直径3センチほどの青い実がなります。
アオナシに似たヤマナシは、現在食用としているナシのもとになっていると考えられていますが、
アオナシは果実の底についている「がく片」が飛び出ているため区別できます。
どちらも食用のナシとは異なり、そのまま食べるのは…
大変なようです。

今年は実がいくつなるでしょうか。
秋になる果実も見てみたいものです。

アオナシに続いて、花を咲かせそうな蕾を見つけました。

気についている赤い蕾
<赤い蕾>

ズミです。
アオナシと同じくバラ科の植物で、別名のコナシという名前でも知られています。
蕾は赤いのですが、白い花を咲かせます。
ズミが咲く日もあと少しかもしれません。楽しみです。

カラマツの芽吹き、斜面のショウジョウバカマ。

2022.05.18

ここ何日かで木々の芽吹きが青々としてきました。

青々とした針葉樹

センター裏のカラマツ林ではブラシのような新芽がワサワサと伸びていて、思わず触ってみると柔らかです。

カラマツの芽吹き

成長しそうな雌花を見つけたので、昨年見られなかったピンク色に色づく花が見られそうだと楽しみにしていたのですが、氷点下の日があったためか、その後成長せず、ちょっと残念でした。
でも新芽はいきいきと成長しています。

さて、先日霧ヶ峰パークボランティアの講座で車山周辺を歩いてきました。
みなさん捨てているわけではないのでしょうが、登山道にはゴミやマスクなどが落ちていました。

ゴミ拾い

ボランティアの方が拾いながら歩いていると、「ご苦労様」と何人もの方が声をかけられていました。こんな風に声をかけていただくとやりがいがあります。

車山山頂へ向かう途中の斜面では、見頃を少し過ぎたショウジョウバカマがたくさん生えていました。

ピンク色のショウジョウバカマ

この場所は数か月前までは一面雪に覆われていた場所です。
少し湿り気のある場所を好むこの花は、雪解け後に現れる植物のひとつです。
袴のように見立てた葉はしっとりとしていました。

枯草の中に白い蕾を見つけました。

草むらに白い蕾

ヒメイチゲが咲いていますが、わかりますか?
もともと小さい花ですが、蕾は一段と小さく見えました。

さらに、山頂から湿原へ降りると、目立つところに桜の木が生えています。
湿原脇の斜面にも同じ木と思われる桜がぽつぽつと咲いていました。

桜の木
小ぶりでピンク色の花

里では春になると植物が一気に開花し、とても賑やかですが、霧ヶ峰の春は静かでゆっくりと進みます。
それでも、すでに初夏に咲く花の新芽がいくつか出ていました。

新芽の様子

コバイケイソウです。
他にはニッコウキスゲも新芽が出ていました。
草原全体は茶色の中に緑色が現れ、植物の勢いを感じます。

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