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八島~蝶々深山・アニマルトラッキング

2024.12.12

先週末は断続的に雪が降り、まだ一面の雪景色というわけではありませんが、霧ヶ峰全域で5~10㎝程の積雪です。八島ヶ原湿原の駐車場は他に1台も車が停まっておらず、静寂に包まれていました。
ちなみに八島湿原駐車場のトイレは冬の間使えませんのでご注意ください。

八島湿原の公衆トイレ

車から降りるとさっそく足跡を見つけました。

白い雪の上に弧を描いた小さな足跡が付いている
〈八島ビジターセンター前のベンチの辺りで〉
真っ空く直線状に並んだ足跡
<キツネの足跡!>

足跡は直線状に並んでいて、細い線も付いています。キツネは肩幅が狭く、歩く時に前脚と後脚との間隔(横幅)が狭くなるのが特徴です。細い部分はつま先を擦った跡。ビーナスライン脇でもキツネの足跡を見かけましたが、一度覚えると色々な場所で見つけられますよ。

こちらはキツネの足跡より小さかったです。

2つ並んだ小さな足跡が一直線に続いている
<キツネの足跡の近くに見つけました>

ネズミかな?。ネズミの存在に気付いたキツネが探していたのかも。
足跡などの動物の痕跡から生態を推測することをアニマルトラッキングといいますが、冬は駐車場でもこんな風に自然観察がができるなんて面白いです。

歩きだしてすぐ八島ヶ池の辺りで鳥たちに出会いました。私はよくこの辺りで小鳥たちに出会います。

頭が黒くて体が灰色の小鳥が枝の上に乗っている
<頭が黒くて体は灰色をしています>

コガラとシジュウカラの混群でした。写真はコガラで、山地~亜高山帯の森林に生息しています。コガラは鳴き声が高くて可愛らしいです。一生懸命松ぼっくりのかさの間に嘴を入れて中に入っている実を食べていました。

さかさまになりながら松ぼっくりの実に嘴を近づけている様子
<せわしなく動き回っています>

こんな風に自然観察しているとなかなか進みません笑。
木道は雪が少ないので日当たりのいい場所は溶けていました。

木道に雪があるところとないところがある
<鎌ヶ池の辺り。八島湿原の北側は溶けているところが多かったです>

薄い雪の上に足を載せると時々つるんと滑ってしまうので気を付けてくださいね。
更に進むと、物見岩方面の登山道は雪に覆われていました。

雪に覆われて登山道の岩が少ししか見えない
<八島湿原から物見岩方面へ>

靴の中に雪が入らないようスパッツを付けた方が良いです。靴も足首を覆うしっかりしたものが良いですね。もう冬山装備が必要です。

物見岩に着くと、空をチラチラふわふわと舞っていたものが雪だと気が付きました。空は暗く、いかにも雪を降らせそうな雲がいつのまにか増えていました。

岩が見えている広い山頂
<物見岩山頂は風が強いので雪はそこまで多くありませんでした>

写真を撮っていると突然甲高い鳴き声が聞こえてびっくり!

角の生えたシカが移動している様子
立派な角を持つオスジカたち
<シカの群れ>

オスジカ3頭の群れでした。体は黒い冬毛に変わり、角は枝分かれして立派です。写真をしばらく撮っていましたが、何度も鳴き声を発していて威嚇されているようだったのでその場を離れました。
その後もメスジカの群れに会ったり、度々鳴き声が聞こえたりと、今の霧ヶ峰は人よりもシカの数の方が多そうです。

霧ヶ峰は彼らが生きるフィールドだということを改めて感じました。

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