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レンゲツツジ・ニッコウキスゲ開花状況【2023年6月25日】

2023.06.25

霧ヶ峰全域でレンゲツツジが見頃となっています。

レンゲツツジ自体は霧ヶ峰の全域で見られますが、昨日霧ヶ峰を歩いた際に、特によく咲いていると感じたのがこちら。

・車山肩ビーナスの丘
・車山乗越周辺
・ゴマ石山(霧ヶ峰自然保護センター~車山肩の中間地)

草原の緑とツツジの赤
〈車山肩ビーナスの丘〉
朱いレンゲツツジと白いコバイケイソウ
<レンゲツツジとコバイケイソウ>
一面のレンゲツツジ
<車山乗越>
たくさん花をつけたレンゲツツジ
<光を放つような色合いの赤>
丘の上のレンゲツツジ
<ゴマ石山~車山肩>
コバイケイソウ
<コバイケイソウも見頃です>

ここ5年程の中で比較すると、今年が一番花数が多い印象です。ただし、車山湿原の周辺は花をつけていない株が目立っていました。

ちなみに、レンゲツツジを漢字でどう書くかご存じですか?


正解は「蓮華躑躅」。

うーん…、難しい‼漢字をよく見てみてください。
足へんが2つあるのが面白いですよね。
由来はいくつかあるようですが、花の美しさに見惚れて何度も足を止めてしまう、という説もあるようです。
実際私も、写真を撮るのに何度立ち止まったか、という位写真を撮り続けてしまいました。

レンゲツツジと草原
<車山山頂に向かう途中で>

この時期は、レンゲツツジとともにノビタキを撮影しに来られる方が多いですが、あちこちでさえずったり飛んだりと忙しそうです。

ススキにとまるノビタキ
<目がぱっちりしていてかわいいです>

さて、お問い合わせの多いニッコウキスゲですが、ちらほらと開花が始まりました。

黄色いニッコウキスゲ
<ニッコウキスゲ>

車山肩はまだほとんど開花しておらず、今のところは富士見台のニッコウキスゲが、霧ヶ峰の中では早くに見頃となりそうです。

草原の中に咲くニッコウキスゲ
<富士見台・まだ全体の1割にも満たない開花数です>

その他の植物の開花状況ですが、八島ヶ原湿原では、アヤメ、カキツバタ、オオカサモチとさまざまな植物が開花していました。

藍色のアヤメ
<アヤメ>
池のほとりに咲くカキツバタ
<カキツバタ>
白い花を沢山つけたオオカサモチ
<オオカサモチ>

梅雨時期ならではの湿気を帯びた空気と、水分を湛えた植物から発散される湿気とで、林の中はしっとり、草木の香りも漂ってきます。
この感覚が研ぎ澄まされる感じが、私は好きですが、皆さんはどう感じられるでしょうか。

レンゲツツジ開花状況【2023年6月11日】とニッコウキスゲの成長具合

2023.06.11

レンゲツツジが標高約1,400~1,700mで見頃を迎えています。

朱いレンゲツツジ群落
〈踊場湿原レンゲツツジ・6月7日撮影〉

白樺湖~車山高原…見頃
踊場湿原…見頃
八島ヶ原湿原…咲き始め
霧ヶ峰自然保護センター園地…咲き始め
車山肩…蕾
その他ビーナスライン沿いは、見頃になっているところもあります。

レンゲツツジが開花すると、いよいよ花の季節です。
長野県も梅雨入りして雨の日が多くなる時期ですが、植物たちにとっては恵みの雨です。
地面を覆う緑の植物が増えてきました。

こんもりと茂る葉
<蝶々深山とコバイケイソウ・6月10日撮影>

自分が眺めている間にも、植物は僅かながらでも成長しているのでしょうね。
自然に身を置いていると、地面から湧き上がるようなパワーを感じます。

車山肩のレンゲツツジ群生地ではニッコウキスゲの葉も出てきました。

レンゲツツジの蕾とニッコウキスゲの葉
<車山肩ビーナスの丘・6月10日撮影、レンゲツツジの左側に茂っている葉がニッコウキスゲ>

ニッコウキスゲは例年7月上~中旬に見ごろとなります。昨年は10日頃がピークでした。
今年いつ見頃になるかははっきり分からない(実際は過ぎてからでないと分からないのです)のですが、今年も7月初旬になるかもしれません。
ニッコウキスゲについては改めてブログでお伝えします。

晴れた日はゆっくりと散策するのが楽しいですが、センターから忘れ路の丘を通り、薙鎌神社まで歩くのもおすすめのコースです。

鳥居
<薙鎌神社>

ここでは、旧御射山で発掘された諏訪神社の神器である薙鎌を納めています。白い柱は御柱で昨年建てられたものです。

薙鎌神社とレンゲツツジ
<薙鎌神社とレンゲツツジ・6月7日撮影>

諏訪湖や山々を一望できる場所です。
梅雨の晴れ間に是非散策してみてください。

レンゲツツジ開花情報【2023年6月2日】

2023.06.03

踊場湿原でレンゲツツジが開花しました。レンゲツツジは標高1,500mあたりで咲くツツジ科の落葉低木で、日当たりの良い草原に自生しています。

朱色のレンゲツツジと山並み
〈踊場湿原南側の丘のレンゲツツジ〉

踊場湿原では、例年6月に入ってから開花することが多いのですが、気候の変動で年々早まっている印象です。昨年は5月末にだいぶ開花していたので、それよりは遅いのですが、例年という表現が難しい今日この頃…。
植物たちは気候に合わせて成長しているのにすぎませんが、動植物の動きを敏感に感じることで、人間は季節を実感しているのだと思わされます。

お問い合わせの多いレンゲツツジですが、現在は白樺湖周辺で見頃で、霧ヶ峰全域で見ごろになるのは、6月中旬以降となりそうです。センター周辺のものはまだ蕾のため、開花するのは1週間程先になりそうです。

さて、踊場湿原ではレンゲツツジの他、木々の緑と白い花たちが瑞々しいです。

駐車場近くやレンゲツツジ群生地の南側の丘で咲いていたのは、キンギンボク

白い細長い花を咲かせる
<細長い花弁が特徴>

スイカズラ科の落葉低木で、花の咲き始めは白く、その後黄色が混在することが名前の由来だとか。
別名はヒョウタンボク。こちらの名前は、真っ赤な実が二つ並んだ様子から付けられたようですが、実には毒があります。

湿原を彩るように生えている木は、ズミ

白い花を咲かせる
蕾と咲き始めはピンク色
<蕾の赤、咲き始めのピンク色も綺麗です>

バラ科の木で、白い花を沢山つける様子はとても華やかです。

ふとした時に甘く香ることがあって、惹きつけられます。香りは五感を刺激する要素の一つ。
写真では伝わらないので是非霧ヶ峰を歩いて感じてみてください。

こちらも白い花を咲かせるミヤマザクラ

葉の上に白い花
<青々とした葉と白い花>

葉が先に出てから花を咲かせる種類のヤマザクラです。
水分を蓄えた青々とした葉と白い花、長い蕊が凛としていて見入ってしまいます。

木々の根元にはマイズルソウが少し開花していました。

小さな白い花
<開花中>
<蕾です>

全長が数センチほどの小さな植物でハート形の葉が特徴です。蕾は丸々と可愛らしく、秋に付ける実は個性的な色合いです。植物の様々な姿に注目してみると、いつでも楽しく歩けるのでお勧めです。

最後に、ホオアカの写真を。

ススキに止まる鳥
草を集める鳥
<口元にご注目♪>

巣材集めに忙しいホオアカのお母さんです。
オスに比べて、頬の赤みが淡く、胸元の模様の色合いが薄いのがメスです。
動物たちも活発に動き回るそんな季節がやってきました。

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