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粉雪舞う師走のはじまり

2021.12.02

今朝、霧ヶ峰に来ると、路面にうっすらと雪がありました。

路面にうっすらと雪
〈センター前の道路・ビーナスライン〉

夜間降ったのでしょうか。
積もるほどではなくサラサラの雪ですが、路面を覆っています。

12月に入り、いつまとまった雪が降ってもおかしくない季節です。
スタッドレスタイヤやタイヤチェーンなど、滑り止めが必要な時期になりました。
ちなみに写真にも看板が写っていますが、八島湿原駐車場から先は冬季通行止めになっていますので、ご注意ください。

さて、今の時期は訪れる人が少ないのですが、生き物たちの動きが感じられる季節でもあります。

こちらは以前撮影された写真ですが、雪の上にこんな跡が…。

人の顔のような形の足跡
<動物の足跡>

顔のような形の跡がいくつも。

何の動物かわかりますか?

草むらにいるノウサギ
<草むらにジッとしているノウサギ>

ノウサギです。
こんな風に姿を見ることは稀ですが、雪原にはあちこちで足跡を見ることができます。

ノウサギはキツネなどに狙われますが、後を付けられないよう方向転換をすることがあります。
足跡を追っていくと面白い発見があるかもしれません。

昨年こんなこともありました。

木の根元まで続く雪の上の迷路
<雪にいくつもの筋>

迷路のように小さな道ができています。

何だと思いますか。
木の根元の方へも続き、そこから出入りしたようです。

どうやらネズミの通った跡のようです。
雪の中を通ったネズミの動きが分かって面白いです。
ちなみに写真を撮った時、ネズミはまだこの辺りにいたようで、気配を察知してこの後脱出していました!

小さなネズミの足跡
<小さな足跡>

積雪が多いと小動物の足跡が分かりにくくなるのですが、まだ雪の少ない時期は、小動物の足跡がよく見つかります。
是非探してみてくださいね。

車山肩の霧氷

2021.11.16

霧ヶ峰自然保護センターは、11月16日より冬期休館に入りました。
今年度は、新型コロナウィルス感染症対策のため幾度も臨時休館があり、ご不便をおかけしましたが、多くの皆様にご来館いただきありがとうございました。
霧ヶ峰自然保護センターは現在改修工事中です。
来年春には、新たなセンターで皆さんをお出迎えしますので、どうぞお楽しみに。

さて、11月に入り少し積雪がある日がありました。

遊歩道に積雪
〈車山肩〉

先日11月13日朝の車山肩の様子です。
足元はうっすらとですがサラサラの雪が積もっていました。
また周辺では、草木に霧氷が見られました。

枝先に付く霧氷
白い木
霧氷のアップ

葉を落とした後は少し寂し気な景色ですが、真っ白の木々は太陽の光でキラキラと輝き、この時期ならではの素晴らしい景色でした。
枝も草木の葉も今までとは全く違った装いです。

針葉樹の霧氷と山並み
<奥は車山湿原脇の樹叢・蓼科山>
白く輝くススキ
<ススキにも霧氷>


北アルプスなど遠くの山々は既に冠雪していますが、空気が澄んだ冬はよく見えます。

八島湿原と北アルプス
<車山肩から見た八島湿原の方向>
地面に積もった荒い粒の雪>
<足元の雪>

この時期は、溶けた霜や雪などで登山道がぬかるみやすくなっています。
防水の靴やスパッツなど、足元の対策もあったほうがいいかもしれません。

冬の霧ヶ峰の情報は、当センターHP内のお知らせや、他のページでも紹介していますので、お越しになる方はそちらもぜひお読みください。

  • お知らせ

冬季の道路通行止め、路線バス、使用可能なトイレについて – 霧ヶ峰自然保護センター(ビジターセンター) (kirigamine-vc.jp)

  • 冬の霧ヶ峰

冬の霧ヶ峰 – 霧ヶ峰自然保護センター(ビジターセンター) (kirigamine-vc.jp)

冬の気配

2021.11.06

今日午前11時の気温は8度ほどで、昨日の夜から朝にかけての最低気温は氷点下でした。
手袋をしないで外に出たところ、失敗!手がかじかんでしまいました。

そこまで風は強くなかったのですが、ススキが風に揺れる音が、より一層寒さを引き立てているようです。

ススキ原
〈園地のススキ〉

私が歩いた時、夏鳥のノビタキやホオアカの姿はありませんでした。
すでも、渡りのために移動している個体もいる頃です。
今まで聞こえていたさえずりが聞こえなくなると恋しくなりますね。

林と落ち葉
<園地の樹叢>

園地の樹叢に生えているミズナラは落葉しているものが多く、秋が終わるさみしさを感じます。
ですが、林に入ってみると、まだ落ちていない葉に日が当たって輝いていて、温かみを感じました。
また、木々が風を遮るため、そこまで寒くありありません。

オレンジ色のミズナラの葉
<ミズナラの紅葉>

センター裏に生えている落葉針葉樹のカラマツ。
葉がハラハラと落ちていますが、橙色のような温かい色合いです。

青空とカラマツの木
<センター裏のカラマツ>

さて、林の近くのレンゲツツジには、朱色のつぼみ…?

枝先に付く赤い芽
<レンゲツツジの枝先>

今から花を咲かせるわけではありません。これは冬芽で、来年に向けて準備をしているところです。
葉を落とした後、枝先につく赤い冬芽。

植物の命を感じます。

レンゲツツジには冬芽以外に、こんなものがついていました。

枝の先につく実

実です。
レンゲツツジの実はあまり見られないので(なぜでしょう?)、こんな実を付けていたことを知りませんでした。
種が気になって、さやの中をのぞいてみたのですが、薄茶色の薄い種がいくつも入っていました。

もうすぐ冬に入ろうという時期ですが、こんな時期でも植物たちはちゃんと生きています。

最後になりますが、霧ヶ峰自然保護センターの現在の様子です。

建設資材に囲まれたセンター
<改修中の霧ヶ峰自然保護センター>

改修工事のために囲われていますが、開館中です。
今年度も11月15日まで開館していますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

色んな秋。

2021.10.15

車山湿原の草紅葉を見に行ってきました。
日に当たると輝くように色づいていた草は、少し彩度が落ちたように見えますが、深い茶色へと変化していました。

車山湿原の草紅葉
〈車山湿原の草紅葉〉

周りの草原は、夏とは違って少し色あせたように見えますが、淡いトーンも優しい色合いで素敵です。

車山と湿原の草紅葉
〈蝶々深山方面からみた車山湿原と車山〉

霧ヶ峰は大半が草原なので木々の紅葉は少ないのですが、沢渡方面の広葉樹が黄色く色づいていました。

木々が黄色く色づく
〈車山湿原から沢渡方面を眺める〉

こちらはレンゲツツジの木です。

赤い葉をつける低木
<レンゲツツジ>

5月頃に咲く深紅の花とはまた違った色合いの赤です。
日差しを受けて輝く様子は燃えているようで、葉が落ちる前に、最後のエネルギーを使っているように見えました。

八島ヶ原湿原では木の上に黄色とピンク色を見つけました。

黄色の実
〈ツルウメモドキ〉
〈ユモトマユミ〉

ツルウメモドキとユモトマユミの実です。
どちらもしばらくすると弾けて、中から赤い実が現れます。

植物は花の季節だけでなく、花を咲かせるまでにも、咲かせた後も刻々と変化しています。
そんな植物の変化を知ることができるのも、秋ならではかもしれませんね。

湿原の草紅葉

2021.09.20

連休初日は雨模様でしたが、昨日今日と突き抜けるような青空の秋晴れです。
標高の高い山では、紅葉の便りも聞こえてくる頃ですが、霧ヶ峰は草紅葉(くさもみじ)が始まっています。

踊場湿原の草紅葉
<踊場湿原の草紅葉>

こちらは踊場湿原の草紅葉です。
皆さんはこの写真の中にいくつの色を見つけられるでしょうか。
湿原の中は緑色、黄色、橙色。写真では分かりませんが、一部真っ赤な部分もありました。
それから草原の薄茶色に、空の青。

その中の一部を見てみましょう。

橙色に色づくシダ植物

湿原内はオニゼンマイやヤマドリゼンマイなどゼンマイの仲間が多いのですが、この写真に写っているような植物が紅葉しています。
自然の描くキャンパスは様々な植物の色が混じりあい、ここにしかない景色を作り上げています。

ところ変わって、八島ヶ原湿原でも草紅葉が進んでいます。

八島ヶ原湿原
<八島ヶ原湿原>

橙色に染まる湿原の中、八島ヶ池にはポツンと燃えるような赤

湿原にある赤い植物

シツゲンヤマウルシと呼ばれている植物ですが、真っ赤なのでわずかながらも目立っていました。

さて、咲いている花はノコンギクなど残りわずかですが、すでに咲き終わった植物は、種を付けて次の季節への準備中。
下の写真は何の種か分かりますか?

紫色の種
緑と赤い実
白い綿毛
白い種

正解は、1.ウド、2.マムシグサ、3.ヤナギラン、4.サラシナショウマ、でした。
八島ヶ原湿原ではサラシナショウマが群落をつくるのですが、私は今年見逃してしまいました。
自然の中にいるとゆったりとした時間を感じますが、植物たちの方は、せっせと忙しくしているのかもしれません。

草紅葉と様々な種を付けた植物たち。ぜひじっくり眺めてみてください。

汗をながして作業!

2021.09.06

昨日、車山肩東側で霧ヶ峰自然環境保全協議会のニッコウザサ刈取り作業がありました。
今回は、地権者の方や行政関係者が作業にあたり、センター職員も参加しました。

仮払い機での作業
〈笹刈り作業〉

今回作業を行った場所は、二ホンジカの食害によってニッコウキスゲなどの花が減り、ニッコウザサが増えてきた場所のひとつですが、2014年から刈り取り作業を行い、その効果を確認しています。

草原での刈取り作業
〈車山肩東側〉

作業にあたったエリアは、昨年も刈り取りを行っており、今年7月にはニッコウキスゲが数多く咲いていました。

ニッコウキスゲの群落
〈今年7月の様子〉

来年も必ずたくさん咲くかどうかは一概に言えませんが、効果は少なからずあるのではないでしょうか。

また、協議会ではこうした作業の他に外来種の駆除も毎年行っています。
霧ヶ峰で多いのは、フランスギクやヒメジョオン、オオハンゴンソウなどです。

フランスギクの白い花
〈フランスギク〉


見た目は華やかで綺麗ですが、中には、繁殖力が強く在来植物に影響を与えることがあるため、抜き取ったり刈り取ったりしています。

フランスギク駆除作業
〈フランスギク駆除作業〉

汗をかきながらの地道な作業ですが、実際にやってみると、黙々と作業をするのが意外と楽しかったりします。

根っこの塊
〈オオハンゴンソウの根〉

今年は感染症対策のため、例年行っているボランティアの募集は行いませんでしたが、来年度募集があれば、是非参加してみてください。

夏と秋と晴れと雨

2021.08.21

お盆を過ぎ、吹く風も景色も秋らしい様子に変わってきました。
ここ1週間の最高気温は、16~22℃で20℃以下の日が多く、一枚上着が必要な気温です。

先日までの大雨の影響を確認するため、車山から八島ヶ原湿原周辺の登山道を歩いてきました。
詳しくはお知らせのページに載せましたが、ぬかるんでいるところが多いので防水性のトレッキングシューズや泥除けのスパッツ等があると良いです。

水に浸かった遊歩道
〈八島湿原から物見岩に向かう道〉

昨日は晴れ間があり、風が無いときは夏のような暑さを感じましたが、風は冷たく、雨が降ったり止んだりの不安定な天候でした。

草原と青空
〈蝶々深山からみた景色〉
山に霧がかかる
〈車山にかかる霧〉

さて、植物も秋の花々に様変わりしています。
車山乗越から南の耳あたりではウメバチソウが咲いていました。

ウメバチソウ
〈ウメバチソウ〉

真っ白で端正な形の花が可愛らしいですが、蕾は真ん丸でこれもまた可愛らしいです。
歩きながら蕾をたくさん見つけました。

ウメバチソウの蕾
〈ウメバチソウの蕾〉

あちこちで咲いているのはアキノキリンソウ。

黄色いアキノキリンソウ
〈アキノキリンソウ〉

その名の通り、秋に咲くキク科の植物です。
こちらのアキノキリンソウはカラマツの幼木の間から茎をのばしていましたが、3つ揃った様子が3兄弟のよう。

変わってこちらは八島ヶ原湿原の鎌ヶ池。

湿原の様子
〈鎌ヶ池〉

写真では伝わりにくいのですが、黄色、赤、青紫、白。木道から湿原を見ると、様々な色が点在しています。
私には印象派の絵画を眺めているように思えました。
よく見ると、青紫の花はサワギキョウ。昆虫たちが集まっていますね。

サワギキョウ
〈サワギキョウ〉

白い花はイワショウブ。

イワショウブ
〈イワショウブ〉

双眼鏡があると良く見えますが、遠目から眺めるだけでも十分に楽しめます。

新型コロナ感染症の影響で外出を自粛されている方も多くいらっしゃると思いますが、写真で霧ヶ峰の様子をお楽しみいただけると幸いです。
早く自由に外出でき、霧ヶ峰の空気や景色を直に感じられる日が来ることを願っています。

雨の中いきものたちは…

2021.08.18

全国各地で激しい雨が降り続き、長野県内でも土砂災害が発生しました。
被災された方ならびにそのご家族の方に心よりお見舞い申し上げます。

霧ヶ峰周辺の道路でも一部通行止めになっているところがあります。
詳しくはお知らせのページでご確認ください。

この雨の中、植物や動物たちはどうしているのだろうと気になり、雨が落ち着いた頃に、センター前の園地の様子を見に行ってきました。

センターを出たところでノビタキの幼鳥に遭遇。

歩道を歩く鳥
〈ノビタキの幼鳥〉

歩道の上で虫を捕まえたり、プリっ(?)としていたり(写真のノビタキの足元を見てください…)しましたが、こちらに気が付くと慌てて飛んでいきました。
人影がなかったので、あまり周りを気にせず行動していたのかもしれません。

園地へ行くと、草原はいつの間にか秋色になってきていました。

草原
〈センター前の園地〉

揺れるススキの穂、アキノキリンソウ、ハンゴンソウ。

黄色い花
〈アキノキリンソウ〉
ハンゴンソウ
〈ハンゴンソウ〉

今年多く咲いたヤナギラン。
背が高いので風雨で倒れたものもありましたが、それでもたくさんの花を咲かせていました。

ヤナギラン
〈ヤナギラン〉
ヤナギラン
〈紅葉しているヤナギランの葉〉

マツムシソウもまだ綺麗に咲いているものが多くあります。

薄紫色の花
〈マツムシソウ〉

野鳥はノビタキの他にホオアカの姿も。

木に止まるホオアカ
〈虫をくわえるホオアカ〉

虫をくわえて、表情はきりりと凛々しいです。
自然界で生きる動物たちは、雨の中でも自分たちや子ども達が食べるものを探さなければなりません。
野生で生きる逞しさを感じました。

最後に…、今日の夕方にいっとき青空が見えました。
久しぶりの空の明るさが目に眩しかったです。

青空と植物
〈青空とシシウド〉

気持ちのいい晴れの日が恋しい毎日です。

秋を感じる八島湿原

2021.08.10

今日は温帯性低気圧に変わった台風の影響か、風が少しあり湿った空気が感じられます。

木道
〈八島ヶ原湿原〉

八島ヶ原湿原には少し霧がかかりしっとりとしています。
ノリウツギは梅雨時期に咲いていましたが、またあちこちで開花しています。

ノリウツギと八島ヶ池
〈八島ヶ池とノリウツギ〉

湿原内はすでに秋の気配が漂っています。
オミナエシは秋の七草のひとつですし、種を付けている植物も多いです。

オミナエシ
〈オミナエシ〉
シシウド
〈種を付けたシシウド〉

シシウドはパラパラとした紫色の種が綺麗なのですが、あれ?種の上に何か虫がいます。
どこにいるか分かりますか?

シシウドの種のアップ
〈紫色の種〉

これです。キアゲハの幼虫ですね(ピントが合っていなくてすみません)。

鮮やかな芋虫
〈キアゲハの幼虫〉

霧ヶ峰ではシシウドやノダケなどの植物を食草とし、よく見かけます。
幼虫を眺めてみるとオレンジや黒が目立って見えますが、遠目から見ると意外と気が付きません。
鳥などに狙われやすい虫にとっての戦略なのでしょう。

さて、植物たちは生きるためにどんな戦略があるのでしょう。

ヤナギランの花
〈ヤナギラン〉

このヤナギラン、はじめは雄しべがある雄花で、雄しべがしおれてくると白い雌しべが出てきます。
自家受粉を防ぐための工夫なのでしょう。
花によって、雄花雌花が別々にあるもの、雄花が雌花に変化するものなど様々です。
植物の仕組みは面白いです。

木道近くのヤナギラン
〈木道沿いのヤナギラン〉

このヤナギランは背の高い花ですが、強風で倒れてしまっていました。
折れていなければ日差し共に復活するでしょう。

花々を見ていると盛夏を過ぎた印象ですが、一つ一つの花を見ているといろんな発見があり面白いです。
ぜひゆっくり散策してみてください。

マツムシソウとアカバナシモツケ

2021.08.04

今日のセンター周辺の気温は22℃位と過ごしやすい陽気でした。
ただ日差しは強いので、歩いていると汗ばむ陽気です。

青空と雲
〈センター前の園地にて〉

前回のブログに引き続き、自然保護センターの道を挟んで向かい側にある園地に咲く花々をご紹介します。

ビーナスラインを走っていても目に留まる鮮やかな花はヤナギラン。

ヤナギラン
〈ヤナギラン〉

早くも秋の訪れを感じさせる薄紫色の花、マツムシソウ。

マツムシソウ
〈マツムシソウ〉
マツムシソウの群生
〈センター側の電気柵沿いに咲いています〉

濃い橙色と黒い斑点が印象的なコオニユリ。

コオニユリ
〈コオニユリ〉

色鮮やかな花々が草原を彩っています。

こちらはアカバナシモツケ。

アカバナシモツケ
〈アカバナシモツケ〉

アカバナシモツケソウともいいます。
霧ヶ峰にはいくつかシモツケと名の付く花が咲きますが、木本であるシモツケと異なり草本です。
花がフワフワとした様子が花火のようで夏にピッタリ。

このアカバナシモツケは樹叢の近くに咲いていたのですが、ここしばらくは見られなかった場所です。
令和元年に、電気柵の範囲をビーナスライン沿い周辺からゴマ石山あたりまで広げた効果によるものと思われます。
ちなみにすぐ近くに咲いているアカバナシモツケは金網で囲まれています。

フェンスの中で咲くアカバナシモツケ
〈フェンスの中で咲くアカバナシモツケ〉

こちらは電気柵を設置する以前(10年以上前)に設置したもので、アカバナシモツケはセンター周辺では近年この柵の中でしか見られませんでした。

電気柵を設置した理由としては、観光資源であるニッコウキスゲを二ホンジカの食害から守ることが第一ですが、ニッコウキスゲだけではなく、その他の植物も以前のような姿が戻ってきています。
ヤナギランやマツムシソウもその一つです。
また、草原性の植物を食草とする虫たちを守ることにも繋がっています。

明治の歌人長塚節(ながつかたかし)は、諏訪出身の歌人島木赤彦(しまきあかひこ)と共に霧ヶ峰を訪れ、こんな句を読んでいます。

「うれしくも分けこしものかはろばろに松虫草の咲きつづく山」

広々とした草原に花々が咲く光景は、開放的で訪れた人の心を和ませてくれます。

この草原をこれからも守っていくため、私たちに何ができるでしょうか。

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