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キレンジャクとヒレンジャク

2023.03.17

春のような陽気に誘われて霧ヶ峰にお出掛けになる方が増えてきました。
あっという間に雪が解けてきた霧ヶ峰ですが、訪れた方はシャリシャリとした雪に触れ楽しそうでした。

残雪の車山
〈車山肩から車山を望む:3月15日撮影〉

暖かな日が続いていましたが、明日3月18日は気温が低いため雪の可能性があります。
霧ヶ峰では4月に入ってからも雪が降ることがあり、スタッドレスタイヤなど滑り止めが必要になる場合がありますので、ご注意ください。

さて先日、渡り鳥のレンジャクを探しに行きました。

諏訪の街でヒレンジャクを見たという話を聞いたのですが、私が見に行った時は全て実が食べつくされた後。今年はもう出会えないかな?と思いましたが、期待を込めつつ、夕暮れの八島ヶ原湿原を歩きました。

もう帰ろうかという頃、十数羽の群れが行ったり来たり飛び回っているのが目につきました。

ヒレンジャク
<颯爽と飛び回り木に止まる>

ヒレンジャクです。
よく見ると、しっかり嘴でツルコケモモらしき実をキャッチしていました。
出会えたのがうれしく、しばらく観察…。木の上でじっとしたり、「リリリリリ…」と鈴の音のような鳴き声を発したり、と見ていて飽きません。

木に止まるレンジャク
<木に止まるレンジャクたち>

さらに別の日、キレンジャクも一緒に行動しているのを見かけました。

キレンジャクとヒレンジャク
<左がヒレンジャク、右がキレンジャク>

見た目は似ていますが、名前の通り尾の色が違います(ヒレンジャクは赤、キレンジャクが黄色)。
他に、ヒレンジャクはお腹の辺りがクリーム色をしているのも特徴のひとつです。

ヒレンジャクの群れ
〈ヒレンジャクの群れ〉

霧ヶ峰自然保護センターには両方のはく製を展示しているので、是非見くらべてみてください(センターは冬期休館中ですが、4月15日に開館予定です)。

レンジャクは冬鳥なので、もうしばらくすると移動のため日本を離れます。また、そろそろ夏鳥のノビタキが霧ヶ峰に戻ってくる頃です。
春は卒業や入学など、出会いと別れの季節ですが、鳥たちにとっても春は移動のシーズン。一体どんな心境なのでしょうか?

鳥たちを見守りながら、またその様子をブログでお伝えしたいと思います。

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