霧ヶ峰ブログ
ニッコウキスゲ開花状況【2023年7月15日】
ニッコウキスゲ
植物
開花状況
霧ヶ峰で今、ニッコウキスゲが見頃です。
・車山肩…ほぼ見頃
・霧ヶ峰自然保護センター周辺園地…見頃
・富士見台…見頃やや過ぎ
・八島ヶ原湿原…見頃
(割合は霧ヶ峰自然保護センターで確認したものです)
霧ヶ峰でニッコウキスゲの群生が見られるのは、ニホンジカが植物を食べる食害から守るため設置した柵の中です。霧ヶ峰では現在、車山肩、富士見台、八島ヶ原湿原、自然保護センター周辺の園地等に柵が設置されています。
10年以上前は、車山山頂や蝶々深山、センター周辺もニッコウキスゲの群生が広がり、山が橙色に染まるように見えるほどでした。
以前の霧ヶ峰を知る方にとっては、寂しく見えるかもしれませんが、食害の影響を少しでも減らすため、毎年地権者の方や行政の方々が電気柵の設置を行い、八島ヶ原湿原の鋼鉄柵は毎月点検を行うことで、ニッコウキスゲをはじめとする植物を保護しています。
柵周辺では夜になると何十頭ものシカの群れが行動しています。柵の中のニッコウキスゲをはじめとする植物は、とても魅力的に見えるでしょう。
柵の段数を増やしたり二重にしたりと、試行錯誤を繰り返しながら植物を保護しています。
夕暮れ時、霧の中ニッコウキスゲの様子を見に行ったところ、強い風に吹かれてユラユラと揺れていました。他に誰もいない中、じっと眺めていたのですが、ニッコウキスゲがまるで何か話をしているように動いて見えました。
風を受けとめて揺れる様子に、しなやかな強さも感じられます。
このニッコウキスゲですが、5~7個蕾を付け順番に咲くため、花が咲き終わるとしおれたものが増えていきます。
写真を撮られる方の中には、美しく見せるために、しおれた花を手折る方がいらっしゃいます。
ですが、自然のものは自然のままにしておいてくださいね。
最後に、3連休は多くの人出が予想されますが、車山肩の駐車場が混雑している場合はセンター周辺の駐車場もご利用ください。地図はこちらに掲載しています。
センター周辺でも様々な花が開花中ですので、花を眺めながら散策できておススメです。
是非霧ヶ峰の夏を楽しんでください。
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