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ニッコウキスゲ開花状況【2024年7月19日】・小さな卵

2024.07.20

霧ヶ峰全域でニッコウキスゲの一番のピークは過ぎましたが車山肩ではまだ沢山咲いています。

電気柵の中のニッコウキスゲ
<車山肩ビーナスの丘>
ニッコウキスゲの咲いている一角
<車山肩・車山側の斜面>
電気柵の中の花々
<電気柵の中の様子>

来週中頃までは一面のニッコウキスゲが楽しめると思いますが、それ以降は徐々に少なくなっていきそうです。

ニッコウキスゲ目当ての方が多い中でこの花に気がづかれる方はどのくらいいるでしょうか。

緑色のギザギザした花
<緑色でスーッと伸びています>

ハバヤマボクチです。
開花すると紫色の花が咲きます。ぜひ探してみてください。

さて、この時期は多くの方がお越しになります。昨日もロープの内側に入っている方が何人もいたので、何度もダッシュしては、「こらー!」と言いたい気持ちを抑えつつ、お声がけしました。
ロープの意味…分かりますよね(涙)?
お願いについてはこちらもご覧ください。

花々の群落…、自然ががつくる壮大な景観に圧倒されますが、今回はちいさな生きものの様子を紹介します。

以前霧ヶ峰パークボランティアをやっていた方が、この間アサギマダラが産卵する姿を目撃して、葉の裏を見たら卵があったと教えてくれました。
職員が早速見に行ったところ…

小さな卵
<ちいさい!>

ありました!!
大きさを見てください。下に写っている親指と見比べてみてください。想像以上に小さな卵でした。

アサギマダラの幼虫はキジョランやイケマを食べますが、霧ヶ峰ではイケマが生えているのでその葉に産み付けます。成虫は葉の表面にとまり、裏に産卵します。
葉をめくるの時に職員から「注意して」と言われたのですが、それは葉の縁に卵がついているからでした。

いつ孵化するのかと何度も見に行ったところ…

葉の裏の幼虫
いもむし
<体長約5ミリ>

いたー!!
一齢なのでとっっても小さいです。
上の写真の右側の透けている部分が食痕ですね。

幼虫は成長するにつれて黄色と水色の水玉模様が目立ってくるので、それが見たいと楽しみにしていたところ、悲劇が…!!

なんと、いなくなっていました。近くにはアリがいたようで、アリにやられたのかもしれません。
他の場所の卵も無くなっていました。

ある調査によればこの時期に成虫になる確率は約1~2%。
成長が見られなくて残念でしたが、卵や幼虫は他の生きものの命の源になります。

今はさまざまな生きものの息吹を感じられる時期です。自然が作り出す壮大な景色や小さな命を是非感じてみてください。

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