霧ヶ峰ブログ
真っ赤なナナカマドと青紫色のリンドウ
植物
開花状況
今年は9月に入っても暑い日が続きますね。
夏以降、いつもならセンターで使っているストーブをまだ使っていないです。
ここ5日間の気温を確認してみると…
9月 | 最高気温 | 最低気温 |
17日 | 26.6℃ | 17.5℃ |
18日 | 25.0℃ | 15.0℃ |
19日 | 25.0℃ | 18.0℃ |
20日 | 23.0℃ | 15.0℃ |
21日 | 17.9℃ | 15.1℃ |
昨年の9月は最高気温が25℃を超える日が無かったので、今年は気温が高いのですが、街に比べれば涼しいよ、と言われそうです。
少しでも涼しいところへ行こう、という考えの方が多かったのか3連休はお盆の頃のような賑わいでびっくりでした!
連休を過ぎた平日は訪れる人が少なく、草原に咲いている花もまばら…というと寂しげですが、私はこの時期に歩くのが好きです。
久しぶりに車山周辺へ来てみると、車山と蝶々深山の間の車山湿原は黄色く色づいています。
この色合いを見ていると、青々としていた時期はあっという間に通り過ぎてしまうんだなぁと感じます。
木々の葉も紅葉してきているのですが、とある木の赤い色が目につきました。
紅葉だと思い近づいてみると…。
赤い実がたわわになっていました!
この木は、車山乗越から北の耳まで歩いていると、とても目立つ木で偏形樹と呼ばれています。
一定方向からの風を受けることで風下方向に伸びた形をしているのですが、何の種類か気に留めたことがありませんでした。
改めて見ると、葉は羽形、鋸歯(歯の縁のギザギザ)は細かいものの鋭い特徴があるナナカマドでした。
ナナカマドの紅葉はすばらしいですが、もう少しするとこの木も色鮮やかになるのでしょうか。
今の時期は、草むらの中にリンドウの花もポツポツ咲いています。
丈が小さく先端についている花も少なめのものが多いのですが、吸い込まれそうな紫色に目を奪われます。
宮澤賢治の小説「銀河鉄道の夜」にも出てくるリンドウ。
「もうすっかり秋だねえ」というセリフに、うんうんと頷ける秋の花です。
どこまでも続くようなススキの草原を歩きながら、リンドウを辿って歩くと、少し寂しいような、改めて大切なものに気が付けるような、そんな物語の世界に入り込んだ気分になるかもしれませんね。
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