霧ヶ峰ブログ
ノリウツギ・ヤナギラン咲く八島ヶ原湿原
植物
開花状況
学校が夏休みに入り、センター館内も子どもたちの賑やかな声が響いています。
子どもたちが楽しめる工夫を凝らしているので是非散策の前後にお立ち寄りください(もちろん大人の方も楽しめます)。
さて、夏真っ盛りのこの季節、白い花を賑やかに付けた木が目立っています。

ノリウツギです。
アジサイのような見た目ですね。花びらのような白い部分は装飾花の萼片です。
漢字で書くと糊空木。ノリは糊を意味しています。
先日センターで紙すき体験を行ったのですが、参加されたお子さんは紙ができる工程に興味を持たれたようでした。
ちなみに和紙は、コウゾやミツマタといった樹木の繊維をすいて作られますが、ノリウツギの内皮の粘液も使われるそうです。
このノリウツギなのかは分かりませんが、八島ヶ原湿原を歩いていると何とも言えない甘い香りが漂ってきます。


他にはアカバナシモツケやヤナギランなど濃いピンク色の花が目につきます。


見ているだけで楽しくなる様々な花たちです。
耳を澄ますと草むらからはトゥルルル、カタカタカタ…と虫の鳴き声が。
霧ヶ峰には様々な種類のバッタの仲間が生息していますが、しばらく聞いていると鳴き声が急に変わったりして面白いです。
自然は五感を刺激しますね。
今夜は親子ナイトウォークが開催されます。
お天気がすこし心配ですが、草木から香る匂いと湿気を感じる濃い空気の中で、生きものたち息吹を感じてもらえると嬉しいです。星空は見えるでしょうか。
ドキドキしながら夜を待ちます。