霧ヶ峰ブログ
モズの独り立ち
野鳥
昨年、遊歩道を歩いているときにモズの巣を見つけました。
親鳥はピョンっと巣の中に入り抱卵中のようだったので、刺激してはいけないと思い、その場をすぐに立ち去りました。
モズは昆虫類の他、ネズミや小鳥なども捕えるため小さな猛禽類とも言われます。
実際、鉤状のくちばしは小さいながらもとても鋭利になっていることがわかります。
オスは目の周りに黒い過眼線があるため目つきが鋭く見えますが、メスは過眼線が茶色っぽく柔らかい印象です。
そんなモズですが、霧ヶ峰のとある場所で営巣をしていました。
親鳥が勢いよく入っていくのはバラの茂みの中。
鳥の卵は、ヘビやカラスさらに霧ヶ峰ではカッコウなど、様々な動物に狙われています。
カッコウに托卵された場合、モズが産んだ卵は、先に孵るカッコウのヒナが巣から全て落としてしまいます。
棘だらけの茂みの中に作れば、鳥は入りにくそうです。
「考えたなぁ」と思い様子を見守っていました。
幼鳥が出てくるを楽しみにしていた矢先、ショックな出来事がありました。
茂みのそばで見つけたのは幼鳥らしき亡骸…。
何が起きたかはわかりませんが、無事に大人になるものは多くないのだと感じました。
・・・そんなある日別の場所でモズの幼鳥を見つけました。
まだ幼い印象ですが目つきはキリっと凛々しいです。
大人になれなかったもの、これから成長し、そして新たな命を紡ぐもの。
どちらも精一杯生きたことに変わりなく、最後には自然に還ります。
霧ヶ峰を歩いて自然を見ていると、日々多くの命がめぐっていることを実感します。
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