霧ヶ峰ブログ
湿原の草紅葉
植物
連休初日は雨模様でしたが、昨日今日と突き抜けるような青空の秋晴れです。
標高の高い山では、紅葉の便りも聞こえてくる頃ですが、霧ヶ峰は草紅葉(くさもみじ)が始まっています。

こちらは踊場湿原の草紅葉です。
皆さんはこの写真の中にいくつの色を見つけられるでしょうか。
湿原の中は緑色、黄色、橙色。写真では分かりませんが、一部真っ赤な部分もありました。
それから草原の薄茶色に、空の青。
その中の一部を見てみましょう。

湿原内はオニゼンマイやヤマドリゼンマイなどゼンマイの仲間が多いのですが、この写真に写っているような植物が紅葉しています。
自然の描くキャンパスは様々な植物の色が混じりあい、ここにしかない景色を作り上げています。
ところ変わって、八島ヶ原湿原でも草紅葉が進んでいます。

橙色に染まる湿原の中、八島ヶ池にはポツンと燃えるような赤

シツゲンヤマウルシと呼ばれている植物ですが、真っ赤なのでわずかながらも目立っていました。
さて、咲いている花はノコンギクなど残りわずかですが、すでに咲き終わった植物は、種を付けて次の季節への準備中。
下の写真は何の種か分かりますか?




正解は、1.ウド、2.マムシグサ、3.ヤナギラン、4.サラシナショウマ、でした。
八島ヶ原湿原ではサラシナショウマが群落をつくるのですが、私は今年見逃してしまいました。
自然の中にいるとゆったりとした時間を感じますが、植物たちの方は、せっせと忙しくしているのかもしれません。
草紅葉と様々な種を付けた植物たち。ぜひじっくり眺めてみてください。