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秋を感じる八島湿原

2021.08.10

今日は温帯性低気圧に変わった台風の影響か、風が少しあり湿った空気が感じられます。

木道
〈八島ヶ原湿原〉

八島ヶ原湿原には少し霧がかかりしっとりとしています。
ノリウツギは梅雨時期に咲いていましたが、またあちこちで開花しています。

ノリウツギと八島ヶ池
〈八島ヶ池とノリウツギ〉

湿原内はすでに秋の気配が漂っています。
オミナエシは秋の七草のひとつですし、種を付けている植物も多いです。

オミナエシ
〈オミナエシ〉
シシウド
〈種を付けたシシウド〉

シシウドはパラパラとした紫色の種が綺麗なのですが、あれ?種の上に何か虫がいます。
どこにいるか分かりますか?

シシウドの種のアップ
〈紫色の種〉

これです。キアゲハの幼虫ですね(ピントが合っていなくてすみません)。

鮮やかな芋虫
〈キアゲハの幼虫〉

霧ヶ峰ではシシウドやノダケなどの植物を食草とし、よく見かけます。
幼虫を眺めてみるとオレンジや黒が目立って見えますが、遠目から見ると意外と気が付きません。
鳥などに狙われやすい虫にとっての戦略なのでしょう。

さて、植物たちは生きるためにどんな戦略があるのでしょう。

ヤナギランの花
〈ヤナギラン〉

このヤナギラン、はじめは雄しべがある雄花で、雄しべがしおれてくると白い雌しべが出てきます。
自家受粉を防ぐための工夫なのでしょう。
花によって、雄花雌花が別々にあるもの、雄花が雌花に変化するものなど様々です。
植物の仕組みは面白いです。

木道近くのヤナギラン
〈木道沿いのヤナギラン〉

このヤナギランは背の高い花ですが、強風で倒れてしまっていました。
折れていなければ日差し共に復活するでしょう。

花々を見ていると盛夏を過ぎた印象ですが、一つ一つの花を見ているといろんな発見があり面白いです。
ぜひゆっくり散策してみてください。

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