霧ヶ峰ブログ
ヒカゲのヒメイチゲ、ヒナタのヒメイチゲ
植物
開花状況
ゴールデンウィーク中は雪が降るほど寒い日もあれば、昨日のように歩くと汗ばむような晴れの日もありました。
ゴールデンウィーク最終日の今日は、曇り空で肌寒いです。
さて、5月に入ると、開花する植物が増えてきますが、春の花を探しに、八島ヶ原湿原・沢渡周辺を歩いてきました。
足元に目に付くのが、黄色い小さな花、キジムシロ。

中心部分から外側に広がるように葉がついています。
キジが筵(むしろ。ござのようなもの)にできそうなところからその名前がついたといわれますが、霧ヶ峰で今咲いているものはキジでは座れそうにないほど小さいです(小鳥なら座れるかな?)。
春の花は小さくて、そのまま通り過ぎてしまいそうなほどです。
苔むした樹叢(じゅそう。原生林的な林)のなかには、コケや岩陰にちいさなちいさな白い花。


ヒメイチゲです。
花の大きさは1センチに満たないほどで、「見つけないで…」とか「踏まないでね…」とか言っていそうな繊細さです。
そんなことから、私はヒメイチゲに繊細なイメージを持っていたのですが、鷲ヶ峰の尾根に咲いていたヒメイチゲを見て、「あれ?!印象が違う⁉」とビックリ。

ササの陰に咲き、小さい印象は変わらないのですが、樹叢で見たものと違い、背丈は少し大きく、割とまとまって咲いていて、花びらもしっかりと開いて元気な印象です。
当たり前ですが、同じ植物でも咲く環境によって成長の仕方は変わります。
霧ヶ峰の中でもそうですし、霧ヶ峰とは別の場所でももちろん違いはあります。
例えば最初に紹介したキジムシロも、他の地域で見たものの中には、霧ヶ峰と比べて全体的に大きいものもあり、印象が違いました。
みなさんも是非いろんな植物を見比べてみてくださいね。