霧ヶ峰ブログ
足元に色づく秋
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気象
開花状況
10月を迎えた霧ヶ峰では、朝晩と日中の寒暖差が大きくなってきました。
センターで日々観測している気象データを確認すると、9月下旬から最低気温が一桁台(7~9℃)になった日も出てきています。
朝晩だけでなく、日中も肌寒いというよりは体が冷えてくるような寒さを感じる時が増え、晴れた日は外に出て太陽の温もりを体感できるとほっとします。
気温が低くなってきている中で、日差しの暖かさを感じ取っているのは人間だけではありません。
センター周辺では、長野県の県花でもあるリンドウが9月中旬頃から咲き始めており、
開館前の朝8時頃に様子を見に行くと…

茎の先に3つの蕾をつけているリンドウを発見!(そのうちの2つは蕾がゆるんでいます)
この日の朝方は雲が広がっていましたが、日中になるにつれて晴れ間も出てきていました。
12時すぎ頃、朝見てきたリンドウにもう一度会いに行くと・・・

ぜひ、ひとつ前の写真と見比べてみてください。
朝、蕾がゆるんでいた2つは開花し、先端がしっかり閉じているように見えた左側の蕾も太陽の力を受け取りながらゆるみ始めている様子。
こちらは別の場所で開花していたリンドウ。草むらの中にひっそり美しく、咲いていました。

秋の園地を彩っていたノコンギクは、開花状態が終盤になってきましたが、
その近くには葉っぱが鮮やかに色づいている植物も。

葉のつき方が輪生しているこちらの紅葉は、上から見ると「赤いお花が咲いている・・・?!」ように見えました。

6月に開花していたレンゲツツジの紅葉も進んできています。


少し目線を下げて、足下に色づく黄葉や紅葉を探しながら園地を歩いていると、個性的な姿をした植物や虫にも出会いました。

シダ植物の仲間で、秋から冬にかけて地上部が現れるため、
名前にフユ(冬)がついていたり、“カン(寒)ワラビ”という別名があったりするようです。

小さな赤いキノコが生えている?と思いきや、「カサカサカサ・・・」という音とともに動き出した時は驚きました。
“キノコが何者かによって運ばれているのかな?”と観察していると、どうやらクモの姿に似ており、周辺の枯れ葉や草にはクモの糸が張られていました。
撮った写真を元に後で調べてみると、おそらくオニグモの仲間であるアカオニグモと思われます。
今回は足元の自然に注目して秋を探してみましたが、目線を上に変えてみたり、ふと聞こえてくる音に耳を澄ませてみたりなど、その時に出会う自然を見つける方法は様々(人それぞれに)あると思います。
気温が低くなってきているので、霧ヶ峰に来られる際は、
防寒具をお持ちになって、深まる秋の様子をお楽しみください。
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