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八島湿原、秋の散策

2025.09.19

このブログを書いている今、外の温度は13℃。長袖のシャツ1枚では寒いくらいで、久しぶりにブルブルと震えるような肌寒さを感じます。
先日までは日差しがあるとかなり暑く感じたのですが、ようやく秋らしい気候に落ち着くのでしょうか?

はじめに、ここ5日間の気温です。

最高気温最低気温
9月14日18.0℃16.5℃
9月15日19.5℃16.5℃
9月16日25.2℃17.6℃
9月18日25.0℃17.0℃
9月19日20.5℃12.0℃

これからの時期は1枚上着をお持ちになることをおすすめします。

さて先日、八島ヶ原湿原を友人や子どもたちと一緒に歩いてきました。
湿原は、草が黄葉する草紅葉が少しずつ進んで秋らしい景色になっていました。

広々とした湿原
〈八島ヶ原湿原〉
黄色から赤に色づく湿原
〈少しずつ色づいています〉

湿原の周りには、マツムシソウハバヤマボクチなどの花が咲いていました。

薄い青紫色の花
〈マツムシソウ〉
とげとげした形状の花
〈ハバヤマボクチ。これでも咲いてます!〉

開花している花の数は減っていますが、こんな花にも出会いました。

青紫色の花が輪生についている
〈エゾリンドウ〉

エゾリンドウは、湿地に生える多年草で、分布は本州中部以北・北海道です。霧ヶ峰では八島ヶ原湿原で見られ、数は少なめですが、青紫色が目立ちます。

友人が、葉の裏にぷっくりとまあるいものを発見。「これは何?」と聞かれました。

葉の裏についている丸い物体
〈ミズナラの葉の裏についた、つやつやした小さな赤い実のようなもの〉

これは虫こぶ(虫えい)と言います。
産卵などによって、植物の組織が変化した状態で、このミズナラの葉はこぶ状になっていました。
こちらはおそらく、ナラハヒラタマルタマフシ
まるで呪文のようですね…。この名前は、

ナラ(寄生される植物)、ハ(寄生される部分)、ヒラタ(形状)、マルタマ(形状)、フシ(虫えい)となっていて、名前の規則があります。ですので他の虫こぶも大体長い名前です笑。
虫こぶの中にはタマバチの幼虫がいるのでしょうか。
他には、しずくのような形の虫こぶも発見しました。

歩いていると「カマキリがいたー!」と、声が聞こえてきました。

茶色いカマキリ
〈オオカマキリ〉

触れてみたところ、鎌が痛かったそうです。ここにいる生きものは持ち帰ることはできないと伝えたところ、「じゃあ写真に撮ろう」と提案してくれました。子どもも大人も、手で触れたり写真に撮ったりと、思い思いの方法で自然にふれていました。

途中でのんびり休憩。秋の日差しが心地よかったです。

八島ヶ原湿原は起伏が少なく、木道が整備されているのでお子さん連れでも歩きやすいです。ただし木道から落ちてしまわないよう注意しながら散策を楽しんでくださいね。

木道を歩く子供たち
〈子どもたちは自然を楽しむ天才です〉

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