霧ヶ峰ブログ
樹叢(じゅそう)の魅力と植物たち
センター
植物
こんにちは。霧ヶ峰自然保護センターでインターンシップをしている吉田といいます。私は学校で日本の自然について学んでいます。ビジターセンターでの業務に興味を持ち、地元・長野での就職を希望していることもあり、こちらでインターンを受けることにしました。
今回のブログは私が担当します。
霧ヶ峰には、鎌倉時代から採草地として利用されてきた歴史があり、見渡すかぎり草原が広がっています。その周辺に見られる林も、人が手を加えた人工林がほとんどです。
しかし、採草に不向きであったり、沢沿いで野火を免れてきた場所では、原生的な林が残っています。こういった場所を"樹叢"と呼びます。

樹叢の林床では、人工的なカラマツ林などとは違った植物を見ることができます。
今回はその一部をご紹介します!

こちらはゴゼンタチバナです。
4枚葉のものは花がつかず、6枚葉のものでは白い花が咲きます。
湿ったところが好きらしく、こちらの樹叢の入り口でお出迎えしてくれました。
樹叢.jpg)
亜高山帯に生育するツルツゲ。
その名前の通り、地面をはって伸びます。

コケにまぎれていたこちらはマンネンスギ。

スギの苗?と思いきや、れっきとしたシダの仲間。
見過ごしてしまいそうですが、ぜひ宝探し感覚で探してみてください!
こちらはサワラ。
良い香りでお馴染み"ヒノキ"の仲間です。

下のように葉っぱを裏返すと…

白い蝶々が縦に並んだように見えませんか?
コメツガは短めの葉が密集して並んでいます。

裏返すと、細い二重の白線が入っていますね。
この写真では背丈がまだ小さいのですが、成長すると高木になります。

霧ヶ峰の多くは人の手が入ってできた草原ですが、そこでは人と自然のつながりの中で、貴重な生態系がはぐくまれてきました。そして、樹叢では霧ヶ峰本来の森林植生を見ることができます。
今回紹介した場所は、霧ヶ峰自然保護センターからゴマ石山を経由して、沢渡に行く途中にあります。是非ハイキングしながら、草原と樹叢の違いを比べてみてください。
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