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車山周辺の積雪状況(2024年1月7日)

2024.01.07

2024年初めての投稿です。本年も四季折々の自然の様子や、センターからのお知らせなどをお届けしますので、霧ヶ峰自然保護センターのブログをよろしくお願いします。

1月7日は霧ヶ峰での仕事始め。冬期巡回の開始日です。

登山道には雪
〈車山肩から車山湿原へ。雪は柔らかめ~やや締まっています。〉

巡回は、霧ヶ峰パークボランティアの方々と天然記念物の湿原を中心に行っています。
「今日はどなたが来られるかな?」と思っていたところ、ありがたいことにいらっしゃったので、一緒に車山湿原周辺を歩きました。

道の上に雪。周りはササが多い
〈木道から落ちないように気を付けて〉

すれ違う方に声をかけ、積雪時でも天然記念物の範囲には立ち入らないよう声掛けをしました。雪に埋まると一面雪原になるので、湿原があることすらわからなくなります。
霧ヶ峰にある、八島ヶ原、車山、踊場湿原は、3つを合わせて「霧ケ峰湿原植物群落」として文化財に登録されています。天然記念物の範囲を示した地図は「冬の霧ヶ峰」のページに掲載しているのでご覧ください。車山周辺では上の写真に載っている竹竿に沿って歩いてくださいね。

空は雲に覆われその先には八ヶ岳
〈車山乗越から八ヶ岳方面。雪の少ない1月です。〉

歩きながら、動物の足跡が雪面に無いか探しましたが、今日は痕跡が見当たりませんでした。

と思っていたら「リリリリリ…」と甲高い鳴き声が上の方から聞こえてきました!
ズミらしき木の枝先に泊まっていたのは冬鳥キレンジャクでした。

木の上に四羽の鳥の姿
〈四羽鳥がとまってます〉
丸みを帯びた鳥の姿
〈尾の先が黄色いキレンジャク〉

この冬初めて出会ったレンジャクです。この木についていた実を食べていたかは定かではありませんが、今時期はヤドリギなどの実を食べ移動します。
以前スタッフが、八島ヶ原湿原内のコケモモや、車山高原でエゾノコリンゴの実を食べているの見たそうです。あちこちでいろいろな実を食べているみたいですね。

白い木々と丸いドーム
〈先日撮影した車山山頂の様子〉

車山湿原から車山山頂を見上げると、こんな景色が広がっているのですが、山頂にある建物は何かご存じでしょうか。

気象観測のためのレーダードームです。この建物、先日車山山頂に行ったときに、不思議な点に気づきました。

ドームの左側が黒い壁、左側が白い壁
〈車山山頂より〉

左側の壁が黒、右が白。「白く塗り替えをしたのかな?」と思い近付くと…

壁についた雪

なんと雪でした!車山では南から風が吹くことが多いのですが、びっしりと雪が吹き付けられていたのでした。下の方にもとげとげした形の雪ができていて面白かったです。

地面から上に伸びるように発達した雪の固まりたち
〈地面から上方向に伸びている雪の塊〉

雪の少ない一月の始まりですが、これから降雪が増えると吹き溜まりもできます。

ソフトクリームのような雪面
〈先日車山肩に行った際出来ていた吹き溜まりはひざ下までありました〉

登山をされる方は足元が濡れないよう支度を整え、この時期ならではの雪景色をお楽しみください。
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